音楽プロデューサー・梶浦由記のプロジェクト「FictionJunction」ツアーで歌姫たちに大拍手

2010/06/17 21:18 配信

音楽 芸能一般

ツアー最終公演を行ったFictionJunctionの梶浦、KAORI(前列左から)、KEIKO、WAKANA、YURIKO(後列左から)

音楽プロデューサーの梶浦由記が率いるユニット「FictionJunction」が13日、全国ツアー「Kajiura Produce 3rd Anniversary LIVE TOUR FictionJunction/Yuki Kajiura LIVE vol.♯6」の最終公演を東京・JCBホールで行った。

同ライブは映画「アキレスと亀」('08年)やNHKで放送中の「歴史秘話ヒストリア」、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズなどの音楽制作で知られる梶浦の別名ユニットである「FictionJunction」が、活動3年目を迎えたことを記念して行われた。楽曲ごとに複数の女性ボーカリストを配した流動的なユニットで、今回のツアーにはKalafinaでも活躍するWAKANAとKEIKOに加え、ボーカリストのKAORI、YURIKO KAIDAの4人が参加した。

ステージでは梶浦が音楽制作を担当したPS2用ゲーム「ゼノサーガ エピソードII to III a missing year」のテーマソング「the image theme of Xenosaga II」、アニメ「おおかみかくし」の主題歌「時の向こう 幻の空」、アニメ「舞-HiME」から「目覚め」など、計31曲を熱演。

初期の代表作であるアニメ「NOIR」のサウンドトラックから「salva nos」、「舞-乙HiME」から「MATERIALISE」を演奏した際には、ゲストボーカルにソプラノ歌手の笠原由里が登場。歌姫5人による圧倒的なハーモニーに会場は大歓声を上げた。

梶浦はツアーを振り返って「ツアーの良さはトライアンドエラーを積み重ねられること。最終日は4人の歌にも磨きがかかって、自分で聞いていても震えが来ることがあります。ハーモニーではありますが、それぞれが主旋律と言ってもおかしくないくらいのことをやってもらっていて、歌姫たちは本当に頑張ってくれていると思います」とボーカリストたちをねぎらった。

ツアー後については、「今まで良い勢いでライブができてきたので、しばらくは作曲に専念したい。一度曲を蓄えて、次のライブは新曲でやりたい」と作曲活動への意気込みを語った。