――それでは大島さんから、初挑戦の希島さんにアドバイスをするとしたら?
大島「きじーはプレッシャーに強いと思うんでね」
希島「いやいや(笑)、プレッシャーには弱いんです…。でも追い込まれるとすごく頑張るタイプだと思うので…!」
大島「うん、きじーのスタンスで良いんじゃないかな。僕が特にアドバイスできるようなことはないと思います。自分なりの考えで読み進める、ということが一番良いと思うよ」
希島「理解して読めばきっと…ね…。でももっとアドバイスを…(ください)! 声は張った方が良いんですか? 小さくても聞こえるのかな?」
大島「あんまり張らなくても良いんじゃないかな。逆に普段話してるような繊細な声の方が良いと思う。ささやくような声、ウイスパーボイスの方が隣にいる感覚を持ってもらえるから。たとえば、演目中に水を飲む『ごくり』っていう音もすごくよく聞こえるし、ダミーヘッドマイクをなでる『サワサワ』って音や、ため息をつくのも面白いし。声をはっきり聞かせるところ、ささやくところを使い分けてみるのも、メリハリがついて聞き手が感情移入しやすいかもしれない」
希島「これは練習あるのみ、ですね…!」
大島「それと目線は本の文字だけを追うんじゃなくて、時々お客さんの方に目線を送ると良いよ。『ただ読むのを聞いてるだけ』じゃなくて、『あ、今こっち見てる…!』って思って退屈させないで済むかもね」
希島「なるほど、聴覚だけじゃなくて、視覚でも飽きさせないってことですね」
大島「あ、あとね、イベント前に食事をしておいた方が良いかもしれない、お腹が空いてるとグーって鳴っちゃうから(笑)」
希島「でも食べたあとも鳴るからな~」
大島「(笑)。そうだね、少し入れておくくらいが良いのかな、僕はたぶん何回か鳴ると思うけど(笑)」
――大量のアドバイス…! 希島さん勉強になりましたね。
希島「はい(笑)。今回本当に初めてで不安な部分もあるんですけど、大島さんの足を引っ張らないように…」
大島「いや、引っ張っていいよ、一緒に溺れよう」
希島「カッコいいこと言うなあ!(笑) でも、出させていただける以上は精一杯頑張ります! 私自身も初めての挑戦なので楽しみですし、皆さんにも楽しんでいただけるように、そして心に残るようにささやきたいと思います…(小声)」
大島「大丈夫だよ。『希島あいり』っていう女の子が読むから価値があるのであって、誰かのマネをする必要もないから」
――では最後に、楽しみにしてくれている方へ、大島さんからメッセージをお願いします。
大島「正直なところ、まさか1年続くとは思っていませんでしたが、スタッフの方も頑張ってくれて、僕のファンの方もいつも来てくれて。そして今回は東くんと希島あいりさんがゲスト…ということですが、『僕がメインで2人がゲスト』とは実は思っていません。『3人で共演』できることを非常に楽しみにしています。2人のファンの皆さん、そして僕のファンの皆さん全員に楽しんで帰ってもらえるように読みたいですし、僕自身も楽しみたいですね」
今後は8月8日(水)に「表参道文學 其の十二」の開催が決定している。
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