ドクターストップ中のオシム氏がエール!「日本代表よ、リスクを冒せ!」

2010/06/22 12:21 配信

芸能一般

オシム氏は「オランダ戦のような試合ができれば日本はスペインやブラジルに対しても互角に戦える」と力強いコメント(C)スカパー!

19日に行われた2010 FIFAワールドカップサッカー・南アフリカ大会で、日本代表がオランダ代表と対戦。日本は、前半に0-0と善戦したが、後半立ち上がりの8分に、オランダのヴェスレイ・スナイデルのミドルシュートで先制された。日本はロスタイムに、岡崎慎司の惜しいシュートシーンも見られたが、ゴールネットを揺らすことなくタイムアップ。グループリーグの勝敗は1勝1敗で勝ち点3、24日(木)に行われるデンマーク戦で勝つか引き分ければ、自国開催以外では初となるグループリーグ突破が確定する。

オランダ戦終了後、元日本代表監督で、スカパー!オフィシャルコメンテーターを務めるイビチャ・オシム氏は日本の敗因を「オランダをリスペクトし過ぎた」と分析した上、学校に例えて「日本代表は昨年9月のオランダ戦で単位を取った。ただ、学んだことを次の学年で忘れてしまったのではないか? 勉強したんだけども、復習して身に付けることができなかったんじゃないか」とコメント。さらに、本田圭佑の名を挙げ「本田はいい選手だ。複数のポジションでプレーできるポリバレント性がある。デンジャラスで勇気も集中力もある。だが、専門外のフォワードのプレーをイミテーションするべきではなかった。キープする時間が長く、チームのプレースピードが落ちてしまった。本来ならタッチ数を少なくしてさばくべきだった」とオランダ戦での本田のプレーに注文を付けた。それでも「深刻なミスじゃない。簡単に修正できる」と次戦への期待も口にした。

オシム氏はデンマーク戦での日本の戦い方についても言及。「デンマークに弱点があるとすれば、オランダと同じで、選手は大きいけれども動きが機敏じゃない」と日本が狙うべきポイントを挙げ、「背の高さを長所ではなく弱点にするために、日本の機動力を使うべき」とアドバイス。「1人でキープする時間を短くして、ボールをどんどん動かす。そうすると彼ら、大きなディフェンダーは反応することができない」とデンマーク戦の攻略法を明かした。

最後に、「わたしは、ドクターからテレビであってもサッカーを見ないようにとストップされている。つまりわたしは今、リスクを冒して(日本戦を見て)いるんです。リスクを冒さないと収穫はない」とオシム氏独特の表現で日本代表にエールを送った。