「衛星放送協会オリジナル番組アワード バラエティ番組部門最優秀賞」 番組プロデューサーインタビュー「マキタスポーツさんとスージー鈴木さんが本気で泣くんです!」

2018/07/05 22:03 配信

芸能一般

2017年度にBS・CS(有料多チャンネル)で放送されたオリジナル番組の中から、優れた番組・企画を表彰する「第8回衛星放送協会オリジナル番組アワード」。オリジナル番組賞部門の1つであるバラエティ番組部門で「ザ・カセットテープ・ミュージック『A面に入れたいサザンの名曲』」(BS12 トゥエルビ)が最優秀賞を受賞した。

ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社 編成・営業本部 編成部 高橋良美プロデューサー


カセットテープで聴いた1980年代歌謡の魅力を、マキタスポーツと音楽評論家スージー鈴木が音楽理論にまで踏み込んだ鋭い洞察力で分析し語りつくす、別名「音楽ずきおじさんたちの解放区番組」。同番組のプロデューサーであるBS 12トゥエルビの高橋良美が番組への思いや裏話を語った。

――どのようなきっかけで番組作りをスタートさせたのでしょうか?


スージー鈴木さんが出演する「1980年代歌謡曲」のトークイベントに行った当社のスタッフが、その明晰かつ痛快な語り口に感銘を受け、「こういうトークを全国放送の番組にしても面白いのでは?」と番組化の構想が始まりました。そしてカセットテープを使った番組企画を温めていた私も参加し、企画を一気に仕上げました。

BS視聴者のメインが60代、もしくは70代なので、1980年代歌謡曲に絞り込むことで、もう少し若い40~50代の心を掴めるのではないか。さらに1980年代を知らない世代でも、スージーさんとマキタスポーツさんの2人が、ヒット曲の気持ちの良さを鮮やかに説明していくさまに、「そういうことだったのか!」と納得してもらえるのではないかと考えました。

――マキタスポーツさんをキャスティングされた理由は?


私がもともとマキタさんのラジオ番組をよく聴いていたんですが、それがとても面白くて、私もそういう番組をいつか作りたいと思っていたんですね。ですからスージーさんと一緒に音楽分析ができる人は誰だろうと考えた時に、マキタさんが真っ先に頭に浮かびました。しかも既にマキタさんは「すべてのJ-POPはパクリである」という音楽分析の本も出されていたので、まさにうってつけだと思って出演依頼したところ、快諾していただきました。

番組について熱く語る!


――マキタさんとスージーさんは絶妙のコンビネーションですが、これまでにもお2人の共演はあったのでしょうか?


2人は以前、歌謡曲を分析するラジオ番組で共演されています。また、私たちがオファーしたのとほぼ同じタイミングでスージーさんが初期サザンオールスターズの分析本を出されて、その刊行記念イベントでスージーさんとマキタさんのトークイベントがありました。おそらく共演はそのくらいではないでしょうか。テレビ番組での共演は今回が初めてとなります。

2人とも音楽をコード進行で見るなど極めて構造的に捉えています。お互い孤独にやっていた音楽分析を、やっと分かち合える人ができたといった感じで、収録現場ではいつもいちゃいちゃしていてとても仲がいいですよ(笑)。

ちなみに、今日(取材を行った6月25日)はサザンオールスターズのデビュー40周年の記念日です。40年前の6月25日にサザンオールスターズが「勝手にシンドバッド」でデビューした日で、スージーさんは、「日本のロック記念日だ」って勝手に言っていますけど(笑)。