――本作のテーマとして、「パワハラ」や「働き方改革」など、社会的にニュースとなっている問題がありますが、演じる中で「働くこと」に対して考えるような機会はありましたか?
りょう:私はこの2週間、早起きして台本を覚えて寝るだけの生活だったんです(笑)。でも、この作品を通して思ったのは、自分できちんと考えて、自ら答えを出して生きていく社会にいるということがすごく大切だなってことですね。
凜子の言う「仕事もプライベートも50:50」は、仕事と離れているプライベートな時間もしっかり持って、仕事もがんばるっていう。私は子供もいますので、そういうものがあるからこそ、どちらにも深くエネルギーを注げるというのはありますね。
竜星:この作品自体もそうですけど、やっぱり才能がある人は、性別に関係なくどんどん上に立つべきだと思います。そういう意味でこの作品で、凜子が真っすぐに突き進んでいく姿というのは、視聴者の方も気持ちいいのかなと。
逆に、凜子の下で働く人間たちは、凜子の気持ちにそれなりに応えられるような人間たちでないとしんどいのかなと思ってしまいました。
凜子のように真っすぐな性格の人間は、社会で上に立てば立つほど、真っすぐ生きれなくなっていくと思うので、男性社会の中で女性が奮闘していく姿を映像として見せていくのは、とても大事な一歩なんじゃないかなと思いますね。
――りょうさんは今回、サックスにも挑戦されたとのことですが、やられてみていかがでしたか?
りょう:そうなんです。いや~楽器は難しいですね。音はさすがに本物のサックスプレーヤー(の演奏)なので、私の出す音にはならないんですが、手元であったり口元であったり、見た目の部分は実際にやっていました。
でも、見た目だけとは言っても、実際に音を出さないと口の形がうまくできないんです。なので、撮影の合間を縫って、スタジオに入って練習してました。
丸一日サックスを吹くシーンがあったんですけど、その日終わったら、そらジロー並みに唇が…(腫れていた)。口元に線ができるくらいになってしまったんです。
サックスはリードを吹く時に下唇を上唇に巻くんですよね。上の歯で噛んで巻くんですけど、それで唇の裏側を切ってしまうというか、内出血のようになっていて。気付いたらもう…(笑)。
でも、やっぱりライブシーンは楽しかったです。私も音楽が好きなので。ライブハウスみたいな場所で演奏するシーンと、川沿いの自然の中で演奏するシーンがあったんですけど、どちらもやっていて気持ちよかったですね。
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