石原さとみ主演「高嶺の花」、お嬢様ファッションから見る野島伸司脚本の奥深さ

2018/07/11 19:51 配信

ドラマ

【写真を見る】美しいブルーのワンピース姿でクランクインした石原さとみ(C)NTV


――一方で、ワンピース姿もすてきです。洋服はどんなところがポイントになっていますか?

第1話の冒頭に着ている青いワンピースは、結婚が破談になって傷ついた彼女の心理状態を表しています。監督から「寒色系がいい」と意見がありました。ですが、美しいシルエットで「お嬢様である」という表現も忘れていません。

ななと遊園地に行った時のベージュのワンピースは、もものフラットにお嬢様らしい姿を象徴しています。キャサリン妃のような、決して華美ではなく、肌の露出もなく保守的な美しさでお嬢様の休日を演出しています。普段のもものマストアイテムは、カチューシャ。これでお嬢様度が一気に高まりますよね。

商店街に現れたもも(石原さとみ)(C)NTV


――商店街に現れるももは、少し印象が変わっている気がします。

ももは非常に頭のいい子です。「あそこに行くときは、こういう服はいけないな」と察知し適応する能力がすごく高いんですよね。TPOに合わせて服を選ぶタイプの女性なんだと思います。

場の空気を察知することに非常に長けているので、「ななと会う時のTPO」「市松(小日向文世)と会う時のTPO」「商店街に行くときのTPO」、そういうことをすごく考える人間なんじゃないかなと監督もおっしゃっていました。

商店街でのファッションに関しては、キャバクラのホステスに間違えられている描写もあるので、カチューシャを外したり、でもちゃんとお嬢様であることも伝わるものを選んでいます。

プライベートでは華美ではなくカチューシャを使ったファッションが特色(C)NTV


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