標高8091mからの衝撃映像! 死亡率41%のヒマラヤ登頂に挑んだ元ニートの登山家の姿を追う!

2010/06/28 12:24 配信

芸能一般

栗城史多は高校卒業後、上京するがフリーター生活を送った後、北海道に戻って大学に進学。山岳部に入門したことがきっかけで登山家を目指すようになった

7月17日(土)にBSジャパンの開局10周年記念番組として放送される「頂の彼方に…栗城史多の挑戦」の記者会見が16日、都内で行われ、登山家・栗城史多(くりきのぶかず)と番組プロデューサー・梅崎陽が出席した。

登山家の栗城は、高校を卒業した後、やりたいことが見つからずに引きこもり生活を送っていたが、山に魅せられ、'04年には北米大陸最高峰のマッキンリー(6194m)の単独登頂に成功。その後も世界7大陸の最高峰・7サミットのうち、6つを制覇し、自身の登山の様子をビデオ撮影してインターネットで配信してきた。同番組では、彼がリポートしてきたこれまでの映像を公開すると共に、死亡率41%ともいわれるヒマラヤのアンナプルナ(8091m)でスキー滑降に挑む様子に密着。「1人でも多くの人と冒険を共有したい」という栗城の挑戦を追う。

番組を制作するため、ヒマラヤのベースキャンプで栗城と3週間以上一緒に過ごしたという梅崎プロデューサーは、「栗城さんの挑戦のことはインターネットで知りました。“冒険の共有”というのが栗城さんのテーマで、冒険心や夢を共有したいなと。また、高度6000mの所で流しそうめんをしたり、想像をかき立てられるアイデアを持っていることに引かれたんです」と栗城との出会いを振り返った。

一方、中継方法について聞かれた栗城は、「'09年の春にダウラギリ(8167m)という山に登った時に、アンナプルナの景色が見えて、いつか登りたいと思いました。僕は登山の様子を中継するため、ヘッドカメラと映像を飛ばす装置を担いで、中間地点にいる仲間に電波を飛ばし、そこから衛星端末を使って、USTREAMなどで中継しています。通常はカメラマンがいますが、僕は単純に自分の片手で撮影をしているんです」と説明した。

また、登山を始めたきっかけについては、「当時、地元にいた彼女が本格的に登山をする方で、『何で小柄な女性が山に行くのかな?』という疑問から興味を持ちました。昔はやりたいことがあっても挑戦する前から無理と決め付けていたけど、山はできるできないではなく、生きて帰るために必死になるしかなかったんです。そんな世界が自分に火をつけました」と笑顔で語った。

さらに、今回の会見の模様はUSTREAMで中継し、twitterからの質問も募集。“1人で迎える夜は怖くない?“というtwitterからの質問に、「極寒で強風の中での1人は非常に怖いというのが正直あります。そんな時は大体食べ物のことを考えたりします。アンナプルナの時は『帰ったらイカ飯が食べたい』と考えていましたね」と命懸けの挑戦の裏側を笑いながら明かした。