――「ドラゴン桜」の三田紀房が投資について描いた漫画が原作の「インベスターZ」(テレビ東京ほか)。全教科満点の成績で入学した高校の投資部で腕を振るう財前孝史を演じるのはドラマ初主演の清水尋也。
清水「初主演というとてもありがたい機会を頂いたので責任は感じつつ、あまり気負いはないです。いつもと変わらず演じるのみです」
――本作は、投資について全く知らない高校生が、エリート校の運営資金を稼いでいく物語。
清水「9割は自分の知らないことが描かれていたので新鮮でした。自分から前のめりにやろう!と思うことはなかったですが、これを機にいろいろ知れるのは面白いです。ちなみに台本が教科書。セリフは、知らない経済用語もガンガン出てくるので、意味を調べながら理解しています。全く投資を知らない人が、ドラマを機に興味を持ってもらえたらと思います」
――財前は学力は高いがどこか抜けていて、負けず嫌いなタイプ。自身と重なるところはあるのだろうか。
清水「財前のような負けず嫌いではないかな。勝ちにこだわり過ぎるのって、何か気持ちが負けている気がする。勝負するなら、負けるなんて可能性を一つも考えずに挑むべき。それで結果負けたら、それを受け入れるだけ。それだけですよ」
どういうときに勝負に挑む?
清水「僕にとってはオーディションかな? 負けるわけないと思っていますが、何百回も負けています…。そのたび、結果を受け止めています」
――結果は甘んじて受けるというのは、周到な戦略があってこそ。
清水「10~15歳までバスケットボールをしていたんですが、あのスポーツは戦略的に作り込まれているんですよ。狭いスペースでいろいろ考えて動いていくのが奥深い。考えて何かをすることが好きですね。脱出ゲームをするのも好きだし。最近だとスマホのゲームを一通りやり尽くしちゃっていますよ(笑)」
――スポーツ選手になりたかったという清水。俳優として自覚が出たのは、15歳で出演した中島哲也監督の「渇き。」(2014年)からという。
清水「よく監督に怒鳴られてこっちも言い返してを繰り返していました。ただそんな熱量で臨んだ作品がいろんな方に見てもらえて。それまでは自分が大きいフィールドにいることを自覚していなかったんですが、自分が周りに見られていると意識するようになりましたね」
――19歳にして演技派と呼ばれているが、今後の目標は?
清水「僕じゃないとダメだと言われるような唯一無二の存在の役者になりたい。そしていずれか、“清水尋也みたいになりたい”と言われるような俳優になっていきたいです」
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