第二次世界大戦の終戦から65年目となることしの8月15日(日)、NHK総合では「NHKスペシャル 終戦特集ドラマ「15歳の志願兵」を放送することが決定。その会見が、6月23日(水)NHK名古屋放送局で行われ、主演の池松壮亮、太賀、高橋克典、福士誠治、竜雷太が出席した。
出演は、名門校を自負し、戦争を冷ややかに見ている中学3年生・藤山正美を演じる池松壮亮、正美と同じボート部の親友・笠井光男に太賀と、フレッシュな面々をそろえるほか、戦争には賛成ではないが、それを明確に口にできない同校の英語教師で正美の父親・順一には高橋克典、正美を思いとどまらせようと躍起になる母・明子には鈴木砂羽のベテラン勢も出演する。
主演の池松は「(戦争のドラマを)演じていてすごく苦しさも感じますし、事実に基づいた話ということで、今までになかった新たな終戦特集ドラマを作っていけたらと思いながら、みんなで頑張っています」と意気込んだ。
また、高橋は戦時中のドラマということで「撮影が始まってずっと胸がつぶれるような思いです。事実に基づいた話ですから、戦争がいかに異常なことであるのかということを世界中に提唱していけるのは日本だけだと思います。僕ら戦争を知らない世代がこのドラマを作っていますが、私の亡くなった父親は予科練にいて、あと数番のところで戦争に行くところでした。父はその話をしてくれる時に必ず涙していました。その時の涙はすごく重要なものだと思っています。この作品にはいろんな角度から非常に思い入れがあります」と、家族の実体験を交え、辛らつな思いを明かした。
太平洋戦争末期、昭和18年(1943年)7月5日、エリートと呼ばれる愛知一中の決起集会で、全校生徒700人が戦争に行くことを決めた。この決断は大々的に報道され、全国の少年たちの心を戦争へと突き動かした。しかし、その裏には軍の思惑により中学生を「軍国少年」に変えていった真実が今明らかになる。
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