――――特撮の現場はお芝居のほかにアクションやアフレコもありますが、自分の中で楽しいと思っているものや、大変だと感じているものはどれですか?
横山:僕は一番楽しくやらせていただいているのはお芝居です。こんなに長い間一つの役をやれることってそうそうないじゃないですか。1年間できるのは大河ドラマと特撮ぐらいだと思うので、毎日が貴重です。それでも、未だに自分の中でつかめていないところや、「もっと面白くできるな」と感じる部分など、課題とかがいろいろとあるので、なるべく早く仕上げて成長した姿をどんどん見ていただきたいです。
逆に、一番大変なのはアクションです。アクション自体ド派手に動き回ったりするのですが、それにプラスして“警察で訓練された戦力部隊”という部分を出さなければいけないので、結構苦戦しています。快盗と比べても銃の構え方一つからして全然違うので、意識して演じています。(濱を見て)でもルパンレンジャーはルパンレンジャーで、飛び跳ねたりワイヤーアクションがあったりと苦労しているみたいですが…。
濱:ワイヤーアクションは1回やりましたが、めっちゃ楽しかったです! 「やらせてください!」と猛アピールしたら、やらせてもらえました(笑)。
赤楚・横山:(笑)。
横山:そんなノリでやらせてくれるんだね(笑)。
濱:そんな感じでしたね(笑)。僕はアクションがとても楽しくて。お芝居も好きなのでもちろん楽しいのですが、この現場はアクションやアフレコなど普通のお芝居にプラスアルファしていろいろなことができるので、すごく有意義な1年だと感じています。
でも、アフレコは結構大変ですね。この間はギャングラーと中身が入れ替わる回があって(※#16「仲間だからこそ」)。ギャングラーの動きに合わせてアフレコしたのですが、やはり怪人は口の形が特殊なので大変でした(笑)。
――あの回、逆にギャングラーが中に入った透真の声は声優さんがあてていましたが、現場では全て濱さんが演じられたんですよね? 普段とは真逆のチャラいキャラを表情豊かに演じられていましたが…。
濱:やりましたね。動画を撮られて後でめっちゃネタにされました(笑)。
横山:あの動画は何かしらの特典に使ってほしいですね! 濱正悟が声も全部やっている“ギャングラー入り透真”を、ファンの皆さんにもどこかで見てほしいです(笑)。
濱:(笑)。でも、演じていて楽しかったです。
――いつか見られることを楽しみにしています(笑)。赤楚さんはお芝居、アクション、アフレコはそれぞれどういった感覚ですか?
赤楚:うーん…どれも魅力的ですし、どれもつらいですよね。まず芝居は、2人が話したように1年間という長い期間で正解がないものを突き詰めていくので、いろいろなことを考えます。職人さんと一緒で芝居も極めるには時間が掛かると言いますが、この1年は一つの役について考える十分な時間もあるから、すごく有意義だと思います。
アクションは、僕はこの作品が初めてで。本当に新しい発見の毎日で楽しいです。休みの日にはスーツアクターさんに教えていただいたりもしています。
アフレコは、スーツアクターさんがクローズにすごく動きを付けてくださっているので、そこに息を合わせるためにコミュニケーションを取ったり、そして魂を吹き込んだりと、とても魅力的だと思います。ただ、酸欠になったり、頭が痛くなったりもするので、この役のアフレコは大変です。熱血キャラなので、戦闘中はずっと「ワー!」「ウォリャー!」と全力で掛け声を出さなければいけないので(笑)。喉と頭痛がきついので、一番大変なのはアフレコかもしれないですね。
(2号鼎談後編へ続く。7月19日[木]掲載予定)
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