――そんなイケメン名探偵を演じ切り、さらに製作発表会見でキャスト陣から「生きざまがイケメン」と評されていた田中さん。今後は“二枚目”としての俳優人生も視野に?
(笑)。いやいや、自分のことをイケメンと思ったことは一度もないですし、頂いた役を精いっぱいやるだけです(笑)。
会見では確かにそんな言葉も掛けてもらいましたが、キャスト陣もスタッフの皆さんもみんな気持ちのいい人ばかりでした。僕はレギュラーとしてこれまでやってきている方々の中にお邪魔する形にもかかわらず、みんな温かく迎えてくださいました。
――レギュラーキャストの方々とは、どなたとよくお話しされましたか?
どちらかと言えば僕はパトレンジャー側と一緒のシーンが多かったので、パトレンジャー側の皆さんですね。でもルパンレンジャーのメンバーとも、少ない共演シーンの間で話しました。それこそ濱(正悟)君とは「ZIP!」(日本テレビ系)で一緒でしたので、そんな話をしたりとか。とにかくみんな真っすぐで一生懸命で、すごくすてきな方々でした。自分は47歳ですが、「もっと真っすぐ頑張らなあかんな」と思いましたね(笑)。
――これまで数多くのドラマや映画にご出演されてきた田中さんですが、今回特撮の現場に入られて何か新しい発見などはありましたか?
いろいろとありましたね。すごいなとまず思ったのは、変身前のキャストの皆さんが演じるアクションです。撮影当日にスーツアクターの方と一緒に確認しながらその場で動きを付けていくので、そこで初めて動きを知るわけなんですよ。その後に細かい動きを練習したら、すぐ本番に臨むんです。皆さん日々アクションシーンの連続だと思うのですが、飲み込みの早さや、難しいアクションもさらりとこなす、そのすごさと集中力に驚きました。
他には、現場ではスーツアクターの方もせりふを全て覚えていて、せりふを話されながら演技するんです。キャスト陣がアフレコをするのでその音声は決してオンエアされないのですが、それをやるやらないで芝居も変わってくると思いますし、どのタイミングで声を当てればいいかアフレコ時の目安にもなるので。スーツアクターの方々のプロ意識にものすごく感動しました。そういった、各セクションでのプロとしての仕事の仕方を目の当たりにした、濃い3日間でした。
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