安西は、桑田の印象を聞かれると「上から(目線)ではないんですが、一番感じたのは、野球が好きだなって。上手くなりたいというのが大事なのかもしれないけど、上手いより先に野球というスポーツを好きになること、楽しむところから始めることが、一番必要なことなのかなって思いました。僕たちも楽しんで練習しましたし、教えてくださる桑田さんの本当に野球を愛しながら教えてくださった姿が印象的でした」と振り返った。
また、桑田は「やはり野球場でやる野球と、舞台の上でやる野球は違うと思うんですね。でも、伝わってくる感動とかは、それ以上のものがあったり、同じものがあると僕は思います。今の段階でまだ(舞台を)通しでは見たことはないので、どうなるか非常にワクワクしていますが、彼らのチームワーク、野球に対する気持ちは、おそらく野球場の野球を見ている以上のものを感じ取らせてくれると思います」と期待。
そして、「やはりスポーツができるって平和じゃないとできないんですね。なので、二度と戦争を起こしちゃいけない、そういうメッセージも野球を通じて感じ取ってもらえれば」と作品への思いも込めて、出演者たちにエールを送った。
会見の最後には、まもなく開幕を迎える本番に向けて、安西が代表して選手宣誓を行った。同舞台は、7月27日(金)~8月5日(日)に東京・サンシャイン劇場で、8月25日(土)、26日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演。
ほか、会見には、多和田秀弥、小野塚勇人、松本岳、白又敦、小西成弥、伊崎龍次郎、松井勇歩、永田聖一朗、村田洋二郎、内藤大希、松田凌が登壇した。
舞台は1944年の夏。戦局が暗い影をもたらす中、少年たちは甲子園のグラウンドに立つという夢をかき消され、予科練への入隊を決意する。ぶつかり合いながらも、未来を語りあい、いつしか一つのチームに。甲子園はかなわなくても、野球への情熱は捨てられず、その思いは“忘れられない一日”へ繋がっていく―。
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