──MCに就任される前から、昔の曲もお好きだったんですか?
いや、MCに就任してからですね。キリンジとか好きなアーティストは居ましたが、昭和歌謡まで掘り下げたことはあんまりなくて。
たまたま兄が中島みゆきさんの曲を聞いていたのですが、どちらかというと昭和にはやった洋楽の方がなじみがありました。ニーナ・シモンやスティービー・ワンダーを毎日聞いている環境だったんです。
だからこそ同じような時期に日本がどういう曲を愛していたのか、その時のその国がどんな状況だったのか、どんな曲を歌っていたのかとか、その違いを知ることもできて楽しいですね。
──その曲を聞いて、その時代の風景を思い浮かべるのが楽しいですか?
楽しいし、何だか粋ですよね。携帯がないもんだから、「今何してる?」ってすぐダイヤル回すし、そういうのいいじゃないですか!
赤川次郎さんの作品が大好きなんですけど、なかなか携帯が出てこないんです、頑張ってもポケベル(笑)。
何かあったら、まず居そうなところにすぐ車を飛ばすんです! あの感じが小さい頃から好きですね。
──携帯のない時代の擦れ違いってドラマがありますもんね。
「何時に電話かけるから絶対出てね」って約束していても、親が(電話に)出ちゃうみたいなシチュエーションもすごく好きなんですよね。私はトイレにも携帯を持っていくタイプですけど(笑)。だからこそ憧れるのだと思います。
──お母さまが歌手だということですが、池田さんの音楽好きにその影響はありますか?
音楽を楽しむって力は人一倍あるんじゃないかなと思います。幸せそうに歌うお母さんをずっと見てきたので、自分にとって音楽は人を豊かにするものだという概念があって。
私も同じように“歌っていれば笑顔になる”と思って歌い続けてきたので、皆さんが歌っている音楽をうそなく楽しめるというか、ゲストの方の曲を心から聞くことができるっていうのは、この番組に向いているんじゃないかと思います。
その後で自分がその方に伝える言葉と番組としてはどう伝えるか言葉を考えなきゃいけないので、聞きほれ過ぎるとボーっとして、「やばい! 何か言わなきゃ」って(笑)。
──「BAR好猫」のコーナーに出演されている星屑スキャットさんはいかがですか?
星屑さんのライブ行きましたよ~! すごくすてきだった。
お三方が作る空気感に上乗せで、本当に星屑さんを大好きなファンの方々が持ってくる熱量も相まって、会場全体がエンターテインメントのような本当に素晴らしい空間でしたね。
歌ももちろん皆さんお上手で、だからこそ振付に笑えるんですよね。そろそろ汗をかく頃だろうな、みたいなライブならではの視覚的な情報もヒューマニズムあふれていて…。テレビだと完璧に近いものを見る機会が多いですが、やっぱりライブで人が歌っている姿はすてきでした。
私自身も星屑さんが大好きで、「どこに宣伝しよう?」「どこに広めていこう」と(笑)。ジャケットもかわいいし、身の回りの人に「どうですか?」ってお薦めしているんです。
アルバムの曲もアップテンポのものからバラードまであって…。星屑さんがバラード歌うとすごく色っぽいんです、あの感じ最高ですよね。応援しています!
──アーティストの方とご一緒の時は緊張するとお話されていましたが、「BAR好猫」のコーナーではリラックスされているように見えます。
完全に私が皆さんに懐いています(笑)。「BAR好猫」のコーナーは、アーティストの方との収録後で、ちょうど“へちょん”としてる時なので、リラックスしているんです。
どちらの時も素ではあるんですけど、変えている訳ではなく、友達や家族と話してる感覚に近いですね。
「今度このコーナーにこのTシャツを着ていったら面白いかな!」とか、日々過ごしている中でも「The Covers」のことはよく考えています。
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