2018/07/20 19:20 配信
意外にも、鈴木信吾監督からは特に指示がなかったと話す2人。キャラクターの演技作りについて、杉田は「宗像は言葉を喋っていても、真意がどこにあるのか、気持ちがどこに向いているのか分からない」としながらも「どこに気持ちがあるかを意識すれば、自然と宗像になった。監督の手腕や思い入れ、愛情はそのまま収録中の、そして公開される“画”の中に全部込められていた」と、作品そのものから思いを受け取っていた様子。そして、その“画”について「あまりにも監督が何も仰らないので、シンプルに聞いてみたことがあるんです。どうしてKの”画”はこんなに奇麗なんですか?と。そしたら監督は『みんな頑張っているんです』と。アナログな努力によって成り立っていると知ったら、それはやる気出ます」というエピソードを明かした。
津田は、鈴木監督について「いつも穏やかでにこにこされている方」と印象を語りながら、「7本作るというところでスタートしているから、さすがに今回のKだけは白黒の線画(コンテ撮)でアフレコすることになるのかなと思いきや、画が100%入っていました。これで芝居できなかったら言い訳は成り立たない、頑張ろうという気持ちで臨ませていただきました」と、やはり作品から思いが伝わったことを語った。
トークが盛り上がる中、《赤の王》と《青の王》が揃ったということで、劇中でおなじみのセリフを、会場の観客と一緒にコールするという嬉しい企画が! まずは、津田演じる周防尊が率いる赤のクラン《吠舞羅》のターン。
津田が周防尊のセリフ「燃やせ」と言い放つと、観客は「ノーブラッド! ノーボーン! ノーアッシュ!」と3回繰り返し、津田さんがそれを受け「ボー」と締めると会場からは拍手と笑いが。
次に、杉田演じる宗像礼司が率いる青のクラン《セプター4》。杉田は少し間を空けて溜めてから、宗像礼司のセリフ「剣を以て、剣を制す、我らが大義に曇りなし。総員抜刀!」と号令をかけると、観客が「抜刀!」と返し、最後に杉田が「宗像、抜刀」と応えると、客席からは感嘆の溜息が漏れた。
惜しまれつつもそろそろ終了時間。最後に2人からメッセージが送られた。
津田は「あっという間でした。宗像と周防のファーストコンタクトである、公園のシーンは大好きなシーンなんです。上映できたのは皆さんの熱い思いのおかげです。ここからまたいろんなKが見られるので、また何回でも劇場に足を運んでKを応援していただけたらすごく嬉しいです。またお会いできるのを楽しみにしております」。
そして、杉田が「宗像は可能性を救えなかったり、受け止めきれなかったり、失ってしまったりすることの方が多いんです。失う、諦める、終わりにするというのは一見ネガティブな言葉なのですが、プラスの言葉に変えて未来に繋がることになって本当に良かったと思います。未来に繋がったからこそ、今回の7本の色んなエピソードを選ぶ楽しみもある。今後も息の長い作品にしていきたいので、作品ともどもよろしくお願いいたします」と語ると、会場からは温かい拍手が送られ、イベントは幕を閉じた。
全7作で、2018年7月より6か月連続で順次公開されていく「K SEVEN STORIES」。第2作目である「Episode 2『SIDE:BLUE ~天狼の如く~』」は、8月4日(土)より劇場公開される。
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