――女優として活躍されている松井さんですが、今回「仮面ライダー」の現場に入られてみて、発見したことや驚いたことなどはありましたか?
今までいろいろな特撮作品を撮ってきたからこその、伝統のようなものがあるんだなと現場で感じました。一番はスタッフさんたちのチームワークに表れていたと思います。リハーサルで言えば、他の現場ではそのシーンの最初から最後までを流れで通してから「どういう風に撮ろう」と確認していくことが多かったですが、ライダーの現場ではパッとやったら「じゃあ」と皆さんがすぐ動き出す感じで。意思の疎通がすごくできている感覚を受けましたね。監督の意図をスタッフがくんでどんどん撮影が進んでいくので、そのチームワークに驚きました。
他には、キャストの皆さんの瞬発力も感じました。戦闘シーンではライダーの変身が解けた直後からの撮影も多かったのですが、いかにもそれまで戦っていたという雰囲気をパッと出すんです。戦闘シーンを別にしてその前後だけを撮ることもありましたが、監督の「こういうふうに戦って、で負けたから変身解除するので」といった指示を受けてすぐパパッとできるのが、やっぱりすごいなと思いましたね。ずっとテレビシリーズもやってきているからこその、チームワークと瞬発力なんだろうなと見ていてすごく感じました。
――実は松井さん、仮面ライダーシリーズがとてもお好きだとお聞きしました。特に好きなライダーは誰ですか?
私は「仮面ライダーカブト」(2006~2007年)が一番好きです! 「おばあちゃんが言っていた」っていう“天道語録”が、「今日はどんなことを言うんだろう?」と毎週毎週楽しみでした(笑)。後は、フォルムもカブトムシモチーフでライダーとしてもすごくかっこいいなと思っていたので、好きですね。
でも、変身シーンは「仮面ライダー555」(2003~2004年)が一番好きです。携帯電話で変身するあれ、まねしたくなりますよね(笑)。私も昔、携帯電話がまだ2つ折りのタイプの時は、よくまねして遊んでいました。
――その気持ち、分かります(笑)。では最後に読者へ、本作の見どころなどメッセージをお願いします。
やはりテレビシリーズを経てから今回の劇場版を見てもらうのが一番いいとは思うのですが、この劇場版から見てその後に本編に戻っても、劇場版を見たからこそ分かる伏線がたくさんあります。ですので、もしテレビシリーズをこれまで見ていなくても、劇場版を見てからテレビシリーズに戻ってもらえれば必ず楽しんでもらえると思います。
特に「ビルド」は大人の方もすごく楽しめるストーリー展開になっていると思うので、大人の方からお子さんまでぜひ劇場で楽しんでもらえたらうれしいです。
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