“テレビコント冬の時代”に投じる一石? 千原兄弟、12年ぶり単独ライブ開催!

2018/07/20 18:00 配信

芸能一般 インタビュー

生はいいですよ。コンプライアンスとか自主規制とか、要らんこと考えなくていいですから(ジュニア)


多数のレギュラー番組を持つ傍ら、ソロライブや落語会など“生の笑い”にも精力的に取り組み続ける千原ジュニア撮影=源賀津己


――この12年間を振り返ってみると、テレビのバラエティー番組はもちろんのこと、ジュニアさんは司会、せいじさんはコメンテーターとしても活躍されるようになりました。個々の活動のフィールドが広がったことは、千原兄弟というコンビにとっても新たな強みになっているのでしょうか。

せいじ「もちろん、もちろん。ただ、テレビの出方は変わってないんで。ハードが変わっただけで、ソフトとしての僕は全然変わってない。ずっとこのままですから」

――ただ、その「ハード」の変貌ぶりはすさまじいものがあります。地上波のテレビをはじめ、メディアの環境はこの12年で激変しましたよね。

せいじ「はい、僕も本当にそう思います。なかなかの由々しき事態ですよ。千原兄弟の変化よりも、そっちの変化の方がよっぽど重大な問題やないですかね」

――テレビの元気がなくなったと言われる昨今ですが、お二人も、テレビの不自由さとか、やりにくさを感じることはありますか?

ジュニア「テレビのトーク番組でしゃべったことがすぐにネットニュースになりますけど、文字にされると、温度が違ったり、前後の流れが削られてたりするんでね…。まぁ、だからといってこっちの発言を変えるのも違うなと思って、結局今までと変わらずしゃべってるんですけど」

せいじ「ロケの映像を見て『歩道からはみ出るな』ってクレームをつけてくるとか、テレビを見ながら、そういうところを見つけてどうのこうの言うてくる人って、楽しもうという意識がないんでしょうね。海外の人としゃべってても、『日本人はエンターテインメントを楽しむのがすごく下手』とか、よく言われるんで。そこはやっぱり恥ずかしいなと」

――日本人は、現実とフィクションをごちゃ混ぜにしちゃう人が多いのかもしれませんね。コント番組が少ないのも、むべなるかな…。

せいじ「そうなんですよ。そこが一番でかいんですよ。コントはファンタジーですから」

――そういう意味では、ライブでは、テレビでできないことをやろう、という意識もあるのでしょうか?

ジュニア「テレビでネタをやるためにライブで作るという方もいますけど、僕らはテレビでやるためではないんで。だから、ただただやりたいことをやらせてもらう、という感じです。でもほんまに、生はいいですよ。コンプライアンスだとか自主規制だとか、要らんこと考えなくていいですから」