――お話にも出た上戸さんとの共演はいかがでしたか?
CMでは共演していましたが、ドラマはとても久しぶりで…。
今回夫婦という距離感の近い役どころだったので、プライベートでも親しい上戸さんと演じられるというのはすごく楽しみでもあり、安心感もありました。
思わず泣いてしまったシーンは、真ん中に子どもがいて川の字で寝ている場面なのですが、ご本人もお子さんが生まれて、そういった彼女の深みがあったからこそ感情が揺さぶられて…。
ちょっと悔しいというか、泣かされたなという感じもありました(笑)。
実際の中村先生の奥様はご健在ですが、先生のことを本当に支えていたと聞いています。
上戸さんはお芝居でも支えてくれて、彼女のせりふを聞いているだけでこっちが中村先生になれたという、本当にありがたい存在でした。
――実在した人物を演じる上で、何か勉強されたことなどはありますか?
中村先生がどういう人だったかを知るためにご本人が書いた本を読みました。
また、周りの人が先生をどう捉えていたかを知りたくて、お葬式に参列できなかった方からの弔辞や、中村先生と関わった経営者の人たちが出している中村先生についての本を読み、そこで感じたことを演技に生かしましたね。
先生は熱意と行動力がある人。ドラマで太陽の家(中村が創立した障害者の自立のための支援施設)との取引交渉のため工場に行き、怒鳴り散らして怒られるという場面がありますが、実際にもドラマで描かれている通りだったそうです。
先生の奥様からそういったお話を聞いて、“とにかく誰かと戦っている人”というイメージがあったので、わりと激しめにやってもいいんだなと思って。
激しく怒ったり机を叩いたりすることは台本にありませんでしたが、やってもおかしくないだろうと思って盛り込みました。
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