同公演は、360度客席が回転し、その客席をステージが囲っているステージアラウンドシステムを使用した舞台機構も見どころ。今回は瓦礫の荒野やランダムスター夫妻の寝室、1980年代の大阪などのセットが組まれ、さらに客席の周りをランダムスターらがバイクで走り抜けるなど迫力ある場面転換を見せた。
レスポール王の居城で戦場の様子を伝えるというナンバーの「炎の報告」は、初演ではスクリーンに歌詞が表示されるだけだった。それが今回は戦況を伝える冠君(冠徹弥)らがセットを自由に行き来することで、戦場で戦うランダムスターとそれを城で聞くレスポール王、レスポールJr.らが同時に登場することが可能になっている。
こういったステージアラウンドの機構を生かした舞台を広く使う演出が随所にあり、ことし5月まで上演されていた“髑髏城シリーズ”とも異なったステージングを楽しむことができる。
また、劇団☆新感線ファンが待ち望んでいた21年ぶりの橋本さとしと橋本じゅんのコンビによる軽妙な掛け合いや3人の魔女がメタルダンスユニット“BABYMETAL”を模した衣装で歌い踊るといった“小ネタ”など、新感線らしさも満載。
新たなキャストを迎え、IHIステージアラウンド東京で12年ぶりに復活した「メタルマクベス」。その進化し続ける舞台に注目が集まる。
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