これを読めばまだ追いつける!―「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」あらすじ&魅力コラム

2018/07/21 10:00 配信

映画 コラム

魅力1:1番組なのに戦隊が2つ!? W戦隊の関係性とは


両戦隊は変身後のデザイン、武器、巨大ロボなど、異なる要素で構成劇場版「ビルド・ルパパト」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2018 テレビ朝日・東映AG・東映


本作の魅力の一つは、繰り返しになるが何といっても2つの戦隊が登場する点だろう。ルパンレンジャーとパトレンジャーは変身アイテムのVSチェンジャーのみは共通だが、それ以外の要素はまるで異なっている。変身後のデザイン、武器、必殺技、拠点、巨大ロボなどを、1つの作品で例年の2倍楽しむことができるサービス精神あふれる作品だ。

ルパンレンジャーは人前では仮面を付けて正体を隠している。そんな彼らを逮捕することもパトレンジャーの使命の一つ劇場版「ビルド・ルパパト」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2018 テレビ朝日・東映AG・東映


また、両戦隊の関係性も面白い。ルパンレンジャーは“快盗”ということで人前では仮面を付け正体を隠しており、普段はビストロで働いている。一方のパトレンジャーは警察なので普段から隊員服を着用し民間人の前でも姿を明かしており、ルパンレンジャーたちのビストロにもそこが快盗のアジトとはつゆ知らずに客としてたびたび来店する。

相手の素性を一方的に知っているルパンレンジャーが素顔の状態で、パトレンジャーの面々と接する場面では、“快盗と警察”とはまた違う人間関係が構築されている。中でも、陽川咲也(=パトレン2号[演:横山涼])は、早見初美花(=ルパンイエロー[演:工藤遥])に恋心を抱いており、許されざる恋の行方も気になる所だ。

魅力2:臨場感抜群! アクションシーンにハラハラ


【写真を見る】2つの戦隊が入り乱れる“快盗VS警察VS怪人”のバトルシーンは必見劇場版「ビルド・ルパパト」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2018 テレビ朝日・東映AG・東映


スーパー戦隊シリーズといえば欠かせないのがアクションシーン。本作は“快盗VS警察VS怪人”の三つどもえバトルが魅力の一つだが、そこにスパイスを加えているのがルパンコレクションにまつわるハラハラ。ルパンレンジャーは怪人の体に付いた金庫からルパンコレクションを回収するために戦うのだが、回収前に怪人が倒されてしまうとコレクションも消滅してしまう。

一方のパトレンジャーは平和を守るために、とにかく早く怪人を撃破しようと戦う。そのため、ルパンレンジャーがその前にコレクションをきっちり回収できるかも戦闘での注目ポイントとなっている。「でも、どうせ回収が間に合う展開なんでしょ?」と思ったそこのあなた、ご都合主義と侮るなかれ。エピソード#9「もう一度会うために」では、コレクション回収前にパトレンジャーが怪人を撃破。すべてのコレクションを回収して、その力で大切な人を取り戻すという願いが断たれたルパンレンジャーが絶望するという展開が描かれている。(※その後#10「まだ終わってない」では、撃破された怪人が偽者だったことが判明。ルパンレンジャーは改めてコレクションを回収することに成功した)

そんな戦闘シーンをさらに盛り上げているのが、挑戦的なカメラワークの数々。戦っているヒーローたちを360°ぐるっと回り込むものや、アクションカメラのような主観視点に近いものなど、臨場感と興奮に満ちた映像が見どころだ。