ソロ活動では活躍のフィールドが異なる2人だが、毎年行われるコンサートやテレビ番組には揃って出演を続けている。バラエティ番組「Kinki Kidsのブンブブーン」(フジテレビ系)では、ゲストを招いてロケを行うことが多いが、個々で活動している時とは一味違う、KinKi Kidsとして両手を広げるようにしてゲストを迎える2人の姿が見られる。
剛が耳の病気を患った際には、2人で出演予定だった音楽番組やステージも剛の出演が取りやめになったこともあったが、光一が臨機応変に対応。その日限りの特別なステージに仕上げた。出演を断念した剛の心情も計り知れないが、それでもどこかで光一だから安心して任せられたのではないだろうか。
以前、ラジオで理想のグループをテーマに語った光一。「KinKi Kidsが2人以上、人数(が)いることを想像もできないし。KinKiにあともう1、2人メンバーを入れるとしたら?みたいな質問されても、そんなんわっからへんわ!みたいな」と想像がつかないと答えていた。
共に歩んで20年超。恋人や夫婦に置き換えてもなかなか容易なことではない。自立した2人だからこそKinKi Kidsが成立し、家族ともソロワーク仲間とも違う、もうひとつの“帰る場所”ではないだろうか。
それぞれが活躍するフィールドがあり、光一と剛との“2人だからこそ”生み出せる世界観がある。Kinki Kidsとして、これからも変わらぬ関係性は続いていくのだろう。
文=柚月裕実