――ちなみに“ハリウッド系の芝居”とは…?
武田:何でしょう?
水上:僕に聞かないでよ!(笑)
武田:剣星さんのアップのシーンでは、目線をどうやって送っているのかとか、細かいところでのお芝居がすごいなと。僕の好きなジョニー・デップのような、ハリウッドスターの雰囲気を醸し出している剣星さんがそこにいるんです。その姿を見た時に、僕も思い切ってやっていいんだなと感じました。“ハリウッド系の芝居”という表現は、決してふざけて言っているわけじゃないですよ(笑)。
――そういうお芝居を追求できるのは、1年という長さがあるからですか?
水上:それはありますね。いろいろ試すことができるんです。「仮面ライダー」は、アメコミの「アベンジャーズ」のような位置にあると思っているので、そういうものを参考にしながらこの作品にも生かすことができたらいいなと考えていました。
――オンエアを見ることで、自身の芝居が変わることはありますか?
武田:どうですか?
水上:僕は、すごくありますね。先ほども話しましたけど、やっぱり最初は不安だったので、普段はそんなに現場でモニターを見ることはないんですけど、カットが掛かるたびにチェックしていました。できれば、次のシーンからでも修正していきたいですから。モニターを見て、少しずつ微調整していました。もちろん、OAもしっかりと見ていましたね。だからといって、100%満足できるわけではないところが難しいところだと思います。
武田:仮面ライダーという作品には監督が4~5人いるんですよ。撮り方も、撮りたいものも、それぞれ違う。だから、自分と監督の考えを合わせていく作業が必要で。どうやって撮ろうとしているのか、視聴者の方にどんな風に見えているのか、常に意識するよう心掛けています。
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