史上初のメインダンサー＆バックボーカルグループとして人気上昇中の超特急が、7月23日に「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り2018 コカ・コーラ SUMMER STATION 音楽LIVE」に登場。会場となったSUMMER STATION LIVEアリーナ（六本木ヒルズアリーナ）に集まった観客を魅了した。
埼玉・熊谷で41.1度という国内最高気温を記録した日中の暑さが残る中、8月8日リリースの新曲「Jesus」の衣装で姿を現した6人。ユーキの「お前ら、楽しむ準備はできてるのかー！」という呼び掛けを合図に、ライブは「OVER DRIVE」で幕を開けた。さらに、リョウガの「超特急の夏、始まったぞ！」という雄叫びで始まったのは「Summer love」。イントロでユーキがタカシを熱くハグしたシーンでは、会場に割れんばかりの歓声が響いた。
続く「越えてアバンチュール」で6人はステージを縦横無尽に動き回るエネルギッシュな歌とダンスを披露。途中、「Summer love」でのハグのお返しかのようにタカシがユーキを〝お姫様抱っこ〟すると、再び歓声が会場を包んだ。疾走感のあるナンバーの連続に、8号車（ファンの総称）もメンバーと共に歌い、それぞれのメンバーカラーを配色した無数のペンライトが空中を彩るなど、早くも会場のボルテージは最高潮に。そんな中、続いてパフォーマンスされたのは、未収録の新曲「Booster」。クールなダンスナンバーとなっているこの曲では、バックボーカルのタカシのほか、普段はダンスで観る者を魅了しているユーキ、カイ、リョウガ、タクヤ、ユースケもラップを披露。さらにユーキは間奏でアクロバットを見事に決めるなど、超特急が誇るエンターテインメント性に新たな華を添える1曲となった。
ちなみに、この「SUMMER STATION」に出演するのは3年連続という彼ら。MCでは昨年の思い出話が飛び出す場面もあり、ユースケがそのときに披露したというアニメ「ドラえもん」のしずかちゃんの声真似をすると、会場は笑いに包まれた。
リョウガの「暑い暑い夏に、すっと落ち着くような雰囲気、空気、気持ち、感情を、皆さんに楽しんでいただければと思います」という紹介で始まったのは、別れを歌った切ないミドルチューンの「refrain」。珍しい選曲に会場がどよめく中、6人はしっとりとした大人のダンスで曲の世界観を表現し、ダカシは伸びやかな歌声を響かせた。その様子に8号車が身じろぎもせず聴き入ったのも束の間、ライブは再びそのギアを上げていく。
「We Can Do It！」では艶かしいダンスで8号車の目を釘付けにし、「Turn Up」では内臓にまで響くような低音のリズムに合わせて会場中をヘッドバンキングの嵐に誘うなど、その勢いは増すばかり。あまりの熱気に、続く「浮つきWAVES」で、ついにメンバーからも悲鳴が…。曲中、カイとタカシが「暑すぎる！ 汗だくなんですけど!!」「喉カラカラや。もう歌われへん！」と叫ぶと、それを聞いたタクヤが「じゃあさ、…飲んじゃう？」と一言。さらに「大至急、ステージにお願いしまーす！」と言うと、ステージにコカ・コーラが届けられ、メンバーは大喜び。
「CMがいただけるように、かっこよくアピールしてみない？」というリョウガの提案により、メンバーはコーラを一口飲むと、「…飲む？」（タクヤ）、「このひとときを一生忘れない！」（ユーキ）、「飲み合いっこしよう〜！」（ユースケ）、「お前と同じくらい夢中になるわ」（タカシ）、「ぷふぁ…おいしい！」（カイ）、「コーラは僕にとって血液と同じ」（リョウガ）と、カメラに向かってキメ顔でアピール。そして、「コーラ！ コーラ！」と〝コーラコール〟を巻き起こすだけでなく、タカシは歌詞の一部を「めっちゃ大好きコカ・コーラ！」と替え歌にして披露。最後には「CMお待ちしてます！」と、しっかりアピールして会場を盛り上げた。
「HOPE STEP JUMP」ではリョウガ、ユーキ、タカシとカイ、タクヤ、ユースケの二手に分かれ、より観客の近くで歌声を届けた6人。本編ラストの「SAY NO」では、彼らの特長でもある〝ダサかっこいい〟ダンスをパワフルに披露。歌い終えると、右手を挙げて全身をゆらゆらと揺らすポーズのまま、バックステージへと去っていった。
アンコールでは新曲「Jesus」を初披露。この曲はドラマ「ヒモメン」（テレビ朝日系）の主題歌であることもあり、テレビ朝日の〝お膝元〟で披露できることに喜びを隠せない6人。「一緒に踊れるところは踊って、楽しんでいきましょう！」というカイの言葉通り、初披露にも関わらず、MVなどで振り付けを覚えてきた8号車たちとともに、最後まで暑い夏を演出し、約1時間にわたるステージの幕を閉じた。
取材・文＝片貝久美子
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