涼次が映画監督を目指していること、そのために2年かけて脚本を完成させたことを知っているはずの元住吉の口から出てきたのは、「…あの、俺がそれ、撮っちゃダメでしょうか。『名前のない鳥』、俺が監督しちゃダメでしょうか」という言葉。これを弓子が認めることになり、元住吉は涼次の監督デビューをぶち壊した。
明けて25日放送の第99回では、元住吉が自分から監督をしたいと言い出したことを知らず「俺じゃダメなんですね…でも、嬉しいです。このホンは認めてもらえたわけだし」「また次、頑張るよ」と自分を納得させようとする涼次と、良心の呵責に耐えかね、弓子に「魔が差しました」「彼に撮らせてやってください」と土下座する元住吉が描かれた。
だが、弓子と元住吉がそろって映画化発表会見も開き、出資元も配給会社も決まってしまった座組みを今更変更することなどできるはずもない。土砂降りの中傘もささず帰宅した元住吉は、マンション自室のベランダに出た。思いつめた表情で手すりに手をかけ、そして…という展開だった。
堕ちてしまった元住吉、そして2日でここまで変わってしまった涼次と元住吉の関係に、視聴者の間にショックが広がった。SNSではオンエア直後から「元住吉さん待って!なにこの終わり方!?」「どうなるんだ…」「この展開キツい…」「元住吉の背負ってしまった闇が深すぎる」「魔が差すってこういうこと。わかりすぎて痛い」「もう引き返せない…」といった声が次々と上がり、「元住吉監督」のワードがTwitterのトレンド入り。
衝撃のラストを受け、「半分、青い。」の脚本を手掛ける北川悦吏子氏は「展開早くね?自分で書いといてなんだけど」「佐野弓子&ショーヘイ凄いよ」と興奮気味にツイート。「あさイチ」(NHK総合)では博多華丸が「踏みとどまったっていう可能性をわたしは信じますよ!解決にはならんからね!」と元住吉に呼びかけるなど、朝ドラらしからぬ展開に「半分、青い。」周辺が揺れに揺れている。
26日は区切りの第100回を放送する。ことの経緯を知った鈴愛は元住吉への怒りを光江(キムラ緑子)らにぶちまけて…。
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