1996年にユニホームを脱ぐことになった一茂だが、所属チームの読売ジャイアンツで当時監督を務めていたのは、ほかならぬ父親の茂雄氏であり、「(引退は)簡単にいうとおやじからのクビ宣告」だった。
「おまえもう来年の戦力にないから」と茂雄氏から告げられ、「『分かりました』の一言で終わった」と、一茂は引退を決めた時の様子を話す。
その数カ月前には選手としての故障もあり、肉体的にも精神的にも追い詰められた結果、「パニック障害という言葉があったり、うつ病っていう言葉があったり、そういう状況になった」とも告白。
一茂は「ボールを持てなくなった時の怖さは尋常じゃなかった」と当時の心境を真剣な表情で語っていた。
また、プロ入りのドラフト会議の3日前に「あなたは絶対やめなさい」と、今は亡き母親の亜紀子さんから忠告されたことも明かした一茂。
その時は母の真意が理解できず「何言ってんのかなおふくろ」という気持ちだったが、「今から思うと、おふくろの“先見の明”が当たってたと思う」「実際に(プロ選手としての)9年間本当に苦しんだ」と、一茂は母親からの忠告をかみ締めるように振り返っていた。
放送終了後のSNS上には「バラエティー番組で見かける明るいキャラとは違う“人間味”を感じた」「偉大な父を持つ二世の苦悩が伝わってきた」といった主旨のメッセージが寄せられていた。
次回、8月3日(金)放送の「アナザースカイ」には高品質のコーヒーを追い求める“コーヒーハンター”川島良彰氏がゲスト出演する予定。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)