――お互いにお会いになった印象を教えてください。
加藤:先生がいらっしゃると聞いて、緊張するというか。朝から現場も「え! 見に来るの!?」と、まさに“ざわ…ざわ…”していました(笑)。本当にお会いできて光栄です。お会いしたかったですし、すごく優しく、気さくに話してくださって、初めてお会いした感じがしないです。
福本:ちょっとお話しただけですけど、善良な零の雰囲気が加藤さんそのものにも感じられて、零が普通にいるようですね。
加藤:わぁ…(感動)。
福本:零はありえないくらいいい人なんですよ。加藤さんからもそんなオーラを感じます。この人とだったら一緒にお店を経営しても大丈夫そうというか(笑)。
加藤:あはは!
――加藤さんから福本先生に伺ってみたいことはありますか?
加藤:怖いですけど、ドラマをご覧になられての感想を伺ってみたいですね。
福本:零というキャラクターは元々、普通では考えられないぐらい「善人」の設定なのですが、加藤さんが演じる零にはその善良さにリアリティが感じられますし、良い意味で、ふわっとした「世捨て人」のような雰囲気があります。ドラマ版の零像を加藤さんが試行錯誤しながら演じているのを感じます。
加藤:実は原作コミックが撮影現場にいつも置いてあって、みんなで読みながら撮影を進めているんです。ドラマでは原作から微妙に変化させている部分もあるのですが、気になったりしませんか?
福本:僕は、映像化したら役者さんが演じられた、漫画とは違う映像版のキャラクターが出来上がるべきだと思っていますので。
これから話が進むにつれ、ますます戦いが厳しくなっていく中で、零は身近な人間に対して怒りや憎しみは出さないけれど、もっと大きな悪に対してふつふつとした怒りを抱いてくるようになります。そういうところが演じる上で難しいと思います。スケールが必要な役かもしれないですね。
加藤:そうですね。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)