――間宮さんも印象的だと語っていた怒りをぶつけるシーン、演じてみていかがでしたか?
間宮くんは汗がいっぱい出たって言ってましたね(笑)。“三オバ”の圧力はすごいですからねえ(笑)。
涼次に「愛し殺される」と怯えられるおばさん達ですから、熱量は「半端ない」っていうやつです。
ずいぶんと甘やかして育ててしまったので我々三オバが、涼次というダメンズを作ってしまったので「あんた達がダメなんだよ!」と皆さんにお叱りを受けるのが正しい見方ではないかと思うのです(笑)。
今回は麻生(祐未)さん、須藤(理彩)さんと一緒に現場でいろんなことに、挑戦させてもらえました。麻生さん、須藤さんの芝居作りの発想にとても刺激を受けましたし、こうしようああしようなど、芝居のことを話しながら、バランスを取り合い、お芝居ができたのが、本当に、楽しかったです。
本編を見てると、三人三様のキャラクターで本当に愉快なダメな(笑)姉妹だったなあ、と改めて思いました。
――劇中では涼次を溺愛する役柄でしたが、涼次を演じる間宮さんの印象はいかがでしたか?
黒目が大きくて、キラキラしてて、すごくかわいい人だな、というのが最初の印象です。
撮影の待ち時間に我々三オバがよもやま話をしていると、いつも横で優しく聞いてくれてて、私が人の名前を思い出せなくてハグハグしてると「それはこの人のことじゃないですか?」と大正解を言ってくれたりして、いつも三オバは、涼ちゃんのさりげない助言に拍手して盛り上がってました(笑)。
「趣味は?」と聞くとママさんバレーの方々と一緒にバレーボールをやってるそうです。ママさん達の懐にスッと入っていける若者なんです。あの若さでおばさんと、遊んでくれるなんて! 感激!
涼ちゃんの優しさそのものナイス、キャスティングです。撮影も楽しくて幸せでした。
――“カメレオン女優”と呼ばれていますが、ご自身ではどう思いますか?
全然違うと思います(笑)。私は本当に、いろんなことができる役者だとは全く思っていません。
役は違うけれど、役者の作業としては毎回同じです。毎回、必死なんです(笑)。
でも毎回違う印象だったと言われるのは、作品の役の人物を見てもらってるのですごくうれしいなあと思います。
―― 2019年が俳優デビューから35年の節目の年になりますが、今後どんなふうにしていきたいと思いますか?
どうなるんでしょうね。分からないですね(笑)。今を、一生懸命やっていれば自然と導かれていくでしょう、なんて、神頼み的にそう信じています。
どこに行き着くか分からない、まるで鈴愛ちゃんみたい!
誰と出会い何が起きるのか、次の出会いのための準備期間だと、日々のあれこれをやりながら思います。
今はこの仕事が好き! だけど違う「好き」に出会ったら、違う自分になってみようと思います。いつからでもどこからでもスタートできると信じています。
――今後やってみたい役はありますか?
出合ったことのない役柄に、出合いたいと思います。どんな方々と出会うのかも楽しみです。
役を頂けないと、役者は役者ではなくなるのでどこまでやれるか分かりませんが「役」がある限り、「役」を全うできるようにしたいです。
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