――お2人は、他の芸人さんを紹介するコーナーを担当されるなど、「ガヤ芸人のまとめ役」というイメージもありますが、そういった役回りに対して意識されていることはありますか?
長田:そうですね、僕らが紹介して出てくる芸人さんが、よりスムーズに自分のネタを披露できる環境を作るというか、(視聴者が)より自然に見られるように意識しています。
こちらが崩れてしまうと、芸人さんが見せたいものを見せられなくなってしまう可能性があるので、そこは気をつけていますね。邪魔にならないようなプレーンな進行を心がけています。
松尾:みんな個人個人で好きにやっているように見えますが、だんだんチームワークみたいなものが出てきていて。芸人同士でそういう申し合わせをしているわけじゃないんですけど、「今〇〇が行ってるから、あんまり行くのはやめよう」とか、みんな心のどこかにあると思うんですね。
なので、僕らが他の芸人さんを紹介している時「行けそうだな」と思っても、「今はこの人の時間だから引こう」ってなります。「ガヤ」を1年半ちょっとやってきた中で、(それぞれの持ち味が生きるように)自然とそうなっていきましたね。
――お2人は「有吉の壁」(日本テレビ系)など、芸人さん同士のコンビネーションが生きる番組に多く出演されていますが、この番組で芸人さん同士の中で起こる“化学反応”のようなものを感じることはありますか?
松尾:化学反応というか、誰かが何かをやりだしたら、「おっ?おおっ?」って周りのみんなで反応して、MCに気づかせてあげるという作業はやるようにしています。僕らが「えっ?何?」ってやりだすと、カメラマンさんとかみんながワーッと反応するので(笑)。
長田:「ガヤ」はひな壇が両サイドにあるので、ヒロミさんと後藤さんの視線があちこちに向いているんです。どうしてもお2人が追いつけないところは出てしまうので、「面白く膨らみそうだな」と思ったところは、そうやって広げていくというチームワークはあります。
――そんなヒロミさん、後藤さんの印象は、番組を通して何か変化しましたか?
長田:やっぱり、ヒロミさんがガヤ席に座って休憩する時間がだんだん長くなってきたなという(笑)。
松尾:最初はそんなこと無かったんですけどね。何か、部活の先輩が来たような雰囲気です(笑)。
長田:そうですね、先輩が授業を抜け出して遊びに来て、それに対して後輩たちが「早く戻った方がいいっすよ」って言ってるような感じです(笑)。
松尾:ガヤが部活だとして、僕らが現役の部員だとしたら、ヒロミさんはOBで、後藤さんが顧問の先生みたいな(笑)。
――では、ヒロミさんの方が「ガヤ芸人寄り」というか、距離的に近いということでしょうか?
長田:あ~、そうかもしれないですね。ヒロミさんの方が空気感は僕らと近いのかな。後藤さんは結構「回し役」的な感じなので、そこはちゃんと(MCのお2人の中で)立場を区別されているというか。
松尾:そうですね。なので、「巻き込んで何かをやるんだったらヒロミさんと一緒にやろうか」っていう。
長田:そこをちゃんと受け入れてくれる優しさというか、安心感があるんです。
松尾:悪いけど根は優しいヤンキーの先輩みたいな(笑)。
長田:面倒見がめちゃくちゃいいっていう(笑)。
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