NHK Eテレで放送中の「#ジューダイ」(毎週木曜夜7:25-7:50、NHK Eテレ)。
同番組ではMCのヒャダインとぺえが全国の10代たちを直撃するロケや、SNSで意見を募集する生放送など、さまざまな企画を行っている。
今回は、MCの2人の対談インタビューの後編。10代に接するときに気を付けていることや、2人自身の抱える悩みなどを聞いた。
――お2人が特に頑張った放送は、どの回でしたか?
ヒャダイン:ぺえちゃんは、新体操部を取り上げた回で、「バク転に挑戦する」ってなった時は、そんなに頑張らなくてもいいのにすごい頑張ってたよね?
ぺえ:そうなんですよ。もともと体育会系なので、やれって言われると頑張っちゃうんです。でもヒャダさんも、例えば「このメニュー表を全部覚えなさい」っていう挑戦とかがあったら、全部覚えないと気が済まない性格ですよね?
ヒャダイン:そうかも。そこは2人とも違うタイプの負けず嫌いですよね。
ぺえ:うん。私は何かを覚えなさいって言われたら「こんなんいいよ!」って諦めちゃいますもん。
ヒャダイン:あ、以前「ベンチャー企業」について取り上げた回があったんですけど…。
ぺ:あーーー! その回はもう…今までで1番きつかった! もう思い出したくないくらいです。チームに分かれて、10代のみんなとアプリを作ったんです。いろんな企業を回ったりもしたんですけど…。
ヒャダイン:ぺえちゃんは番組が成り立つように頑張ってはいたんですけど、途中から全然楽しくなさそうだったんですよ(笑)。
僕は楽しかったので、こういう知力系の分野は僕の持ち場かなと思って頑張りました。
ぺえ:同じチームの子が頑張ってくれたので、まさかの優勝しちゃったんです。
でも、私は起業が向いていないんだなって分かった回でした。渋谷の地下みたいなところでロケしていたんですけど、日も入ってこないし、とても辛かったです。
――ロケではかなり苦戦する場面も見える一方で、生放送には安定感があるように感じます。ハプニングが起こったことなどはなかったんでしょうか?
ヒャダイン:そうですね。僕は「PON!」(毎週月曜~木曜朝10:25-11:30、日本テレビ系)にレギュラーで出演していますし、「ワンセグ☆ふぁんみ」(2012~2014年、NHKワンセグ2)でMCをしていたことがあるので、生放送慣れしているんです。
子どもたちもスタジオに来てくれて、一緒に楽しく出来ていますし、緊張もしないです。あっという間に終わってしまうので、ジェットコースターに乗っているような感覚ですね。
ぺえ:私は(ヒャダインが)隣でどしっと構えてくれているので、何でもゆだねられて、すごく楽しいです。「やばい!」って焦ったことはないかもしれないですね。
ヒャダイン:あ、生放送ではTwitterで意見を募集しているんですけど、「起業」がテーマのときは、全然ツイートが集まらなくて、紹介できなかったっていうハプニングはありましたね。
それなのにカンペでは「ツイート紹介してください!」って言われていたので、何となく「機械の調子が悪いですね~」とか言ってごまかしました(笑)。
ぺえ:その時くらいですかね、ちょっと焦ったのは。
特に、私は何かを求められることがなくて、自由にできるんですよね。カンペを読んだりすることもどんどん減ってきています(笑)。
ヒャダイン:そういえば減ってきてるね(笑)。僕はぺえちゃんの独特な読み方が好きなんですよ。力強くて!
ぺえ:カタコト読みね。以前、この番組でVTRのナレーションをしたこともあるんですけど、すごい感動的な映像なのに、私の読みのせいでなんか頭に入ってこない感じになっちゃって…。
ヒャダイン:雑味が入っちゃってたね(笑)。
――10代の方々と接するときに、気を付けていることはありますか?
ぺえ:私は、「相談室」(ロケ先に部屋を設置し、その中でヒャダインとぺえが悩み相談に答える企画)ではかなり慎重に言葉を選ぶようにしています。
これから将来を決める子たちなので、私が突き付けた厳しい言葉が、何かを諦めるきっかけになってほしくないんです。
だから、なるべく目の前にいる子の話を聞いてあげて、そっと背中を押してあげるようにと意識しています。
ヒャダイン:僕は、「大人になったらこんなことどうでも良くなるよ」っていうことは言わないようにしています。
10代の子は今、悩んでいるから、大人になったときのことなんてどうでもいいことなんですよね。なるべく今の10代の立場に立って言えることを絞り出すようにしています。
ぺえ:その子の性格とかも注意深く見るようにしています。だから、この番組をやり始めてから、目を見るだけでその人がどう考えているのかが分かるようになったんです。
ヒャダイン:すごい! それで商売できるんじゃない?(笑)
ぺえ:そういう能力が身についてきました!
やっぱり、ただただ私たちに会いに来た子よりは、真剣に悩んでいる子の相談に乗ってあげたいという気持ちがあります。
ミーハーな気持ちで来ている子は、ヒャダさんとアイコンタクトして5分くらいで終わらせて帰らせます。
ヒャダイン:深刻な悩みを持っている子のお話はなるべく長い時間をかけて聞いてあげるようにしています。
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