オーシャンズシリーズが世界的に支持される理由を、「オーシャンズ8」プロデューサーで、「オーシャンズ11」、12、13の製作にも携わっていたスーザン・イーキンスは「主人公がまんまとその計画をやりおおせるだけでなく、それを楽しんでやっているということにあると思います」と語り、“オーシャンズ”の面々が、どんなに困難で捕まってしまうリスクがあろうとも嬉々として計画にあたる、その前向きな姿勢が人々の共感を生んでいるとヒットの要因を明かした。確かに“オーシャンズ8”たちは、全世界に配信中のファッションの祭典で、超激レア宝石を盗み出すという前代未聞の大計画にもかからず、皆なぜかハイテンション。この憶することのない彼女たちの明るさに、世界は共感したのだろう。
彼女たちのような怪盗はすでに他のアニメやマンガのキャラクターとしても大人気。そのどれもが個性豊かで、魅力的だ。
日米で人気の“怪盗シリーズ”タイトルと特徴はこちら。
「オーシャンズ8」女性だけのチーム。メンバーはそれぞれ個性的で得意分野がある。リーダーのデビ―・オーシャンは伝説的な大泥棒ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)の妹。
「ルパン三世」男女4人のチーム。リーダーのルパンは世界的な大怪盗アルセーヌ・ルパンの3代目。普段のへっぽこぶりと、大きなヤマを前にした時の本気度のギャップがすごい。
「怪盗キッド」白いシルクハットに白のマントといういで立ちが印象的な怪盗。盗みの前には律義に予告状を出し、盗みそのものを“マジックショー”と呼んでいる。
「キャッツアイ」美人三姉妹の怪盗チーム。行方不明の父の足取りを探すため、その手掛かりとなる美術品を狙う。セクシーなレオタード姿がトレードマーク。
「怪盗グル―」月も盗もうとするスケールの大きい怪盗。子供嫌いなはずだが、なぜか子供からは好かれる。子分のミニオンズも大人気。
一見バラバラのキャラクターに見える彼らには、共通点がある。それは皆が“根っからのワル”ではないこと。彼らには盗むための目的がそれぞれあり、しかもそれが結果として金銭目的ではないことが多い。サンドラはデビーの盗む目的をこう明かす。「デビ―の目的は、お金ではないんです。彼女にとって大事なのは、盗むスリルと、最後まで逃げ切れるか。どうしてそんなことをしたいのかは不思議ですよね(笑)」“オーシャンズ8”たちが楽し気な理由。それはメンバー1 人1 人に、1 億5000 万ドル以上の価値がある夢や希望があるからなのかもしれない。
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