別れを決意した鈴愛を誰よりも力強く応援し、支えたのも花野だ。
東京でお世話になった人々との別れのシーンを描いた第108回(8月4日放送)では、光江(キムラ緑子)に「みぃばあばのこと忘れんといて」と抱きしめられ、「うん!カンちゃんのこともお忘れなく!」、大納言の田辺店長(島田久作)にも「景気づけに夜行バスじゃなくて新幹線で帰ります!カンちゃんはアイスクリーム買ってもらって、ママはシャンパン飲みながら帰るの」と鈴愛に言われたであろう言葉を口にして、明るくふるまった。
小さな腕をいっぱいに広げて母を抱きしめ、周囲に心配をかけまいとする花野に、視聴者からは「なんていい子なの…泣」「笑顔に本当に癒やされる!!」「カンちゃんがかわいくて、もうそれだけが救い」「いじらしい。務めて明るくしてる。つらい」といった声が上がっていた。
そして梟町での生活が始まった。
家族の誰にも離婚を告げずに出戻った鈴愛に、楡野家は大騒ぎに。花野は、「どういうことや?」と気色ばむ鈴愛の父・宇太郎(滝藤賢一)や母・晴(松雪泰子)らから鈴愛をかばい、「あのね、ママはパパにフラれたの。ママを怒らないで。ママはかわいそうなの。ママはパパに捨てられて、毎日泣いて、かわいそうなの」と懇願した。明るく無邪気にふるまっていたカンちゃん。でも本当は全部知っていて、「捨てる」という言葉の意味も理解していたんだ――それが垣間見えた一幕だった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)