舞台を中心に活躍する喜劇女優・藤山直美が、ABC・テレビ朝日系で放送されるスペシャルドラマ「夏子と天才詐欺師たち」に主演することが分かった。藤山が演じるのはごく普通のおばさん・鏑木夏子。夏子が、神父の権藤(岸部一徳)率いる詐欺師集団と組んで巨悪を懲らしめる現代の仕事人“グリフター(詐欺師)”として活躍する姿を描く。
藤山は「ものすごく普通のおばさんのドラマですが、(ドラマの中では)日常のシーンがあまりないので、夏子が普段どんな生活をしているのかということを考えて演じました。こんな人が世の中にいたらいいなと思いますね。見ている方に身近に感じてもらえたら」と意気込みを語った。
また、同ドラマの脚本を手掛けるのは、これまで数多くのヒットドラマを送り出してきた人気脚本家・大石静。虚と実の間、善と悪の間にこそ真実があるということを、悪を懲らしめる詐欺師たちの活躍を通して描き出す。
大石は「舞台での藤山直美さんとは違う顔をドラマで見たいと思いました。その昔、近松門左衛門が『虚実皮膜の間』を表現することが大事だと言っていましたが、この虚実皮膜の間を表現するには名優でなければなりません。そういう意味でも、この作品は藤山さんでしか成立しなかったと思っています」とコメントを寄せた。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)