竹内涼真が青春をやり直せたという『青空エール』を振り返る

2018/08/10 16:11 配信

映画 インタビュー

8月1日公開の映画『センセイ君主』でも主演を務める竹内涼真

ドラマに映画にとさまざまな作品で人気を集めている俳優・竹内涼真。彼が出演した映画『青空エール』や『帝一の國』、『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』が続々放送される。

放送される3作品についていかがですか?

「恥ずかしいけれどうれしいです(笑)。その時に出せる実力で精いっぱい演じたので、製作年順に追って見ると面白いと思います」

爽やかなイメージを決定づけた『青空エール』で苦労した点はありましたか?

「今考えると大介は"真面目すぎるバカ"でカワイイ男の子なのですが、演じているときは大介と僕の似ているところが分からず苦戦しました。周りには、大介は僕そのものと言われたのですが、それが分からなくて。ただ、演じているうちに役をつかみ、最後には自分にしかできない役と思えるようになりました。僕は自分と役がリンクする部分を見つけ、そのキャラクターが発することを理解できてこそ役を演じられると思うのですが、当時はまだそういうことが分からなかったんですよね。でも最近は、少しずつですが分かるようになってきました」

『青空エール』の大介は野球、ご自身はサッカーに打ち込んだ高校生という共通点がありますね。

「大介は挫折しながらもちゃんとはい上がりましたが、僕は挫折の3年間でした。ユースに入ってビビッてしまい、ケガをして上手くいかず練習に行くのも嫌になって。好きなことに前向きに取り組めなかった。なので、大介を演じて青春をもう一度やり直せて良かったです(笑)。何かに打ち込んだことがある人は、忘れかけていた気持ちを取り戻せる映画だと思います」

実は野球経験がなかったと聞きましたが大変だったのでは?

「キャッチボールさえ上手くできず猛特訓をしました。自分がスポーツをしていただけに、ちゃんとやらなきゃと思いましたね。映画の中の役ではありますが、できるだけリアルに見えることが大事ですから」

今後も漫画や小説が原作の映画公開が続きますが、8月1日(水)公開の主演映画『センセイ君主』ではラブコメにも挑戦されていかがでしたか?

「カッコイイ役や爽やかな役も多いのですが、いかにナチュラルに演じられるか、ということに気をつけています。僕の中では、実写で原作と同じことをしなくてはいけないというのは違和感があって。同じようにやると漫画は超えられないかもしれないけれど、イチから作りあげて漫画とは別ラインでできることを、やっていかなきゃいけないなと思っています。原作のある作品でも、そうでない作品でも、臨む気持ちは変わりません。タイミングが合えばいろんな役をやっていきたいですが、自分からこういう役をやりたいというよりは、今は求められる役を丁寧に演じていきたいですね。僕が出ているから見たい、と思ってもらえるような存在になりたいです」

文=玉置晴子 撮影=伊原正浩 ヘアメイク=佐藤友勝 スタイリング=徳永貴士

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