28日と29日で、演奏曲目をかなり変えた2日間の公演。初日の幕開けは「Nouvelle Vague」。後奏での力のこもったギターソロが印象に残る「NEVER FADE」とつないで、「AFFECTION」へ。この3曲目ではステージを取り囲んだ円筒から轟音とともに火花が上がる演出で度肝を抜き、4曲目は観客全員が手にしたシリコンブレスレットを点灯させ会場全体を赤に染めた。
その他、「セットに最も合う曲」(高見沢)と紹介された「或いはノイシュバンシュタイン城からの伝言」、演奏しながら移動ステージの上での「Funky Dog!」など、45年の歴史の中で発表してきたバラエティーあふれる楽曲をちりばめた構成。1984年発表のヒットナンバー「星空のディスタンス」後にMCを挟んだ以後の5曲は、プログレッシブ・ロックバンドとしての力量と存在感をまざまざと見せつけた。
アンコールは、The KanLeKeeZのステージをたっぷりと。3人ともが楽しげに次々と奏でるGSヒット曲のオンパレードは、もうTHE ALFEEライブのアンコールではおなじみの光景だ。そのラストは「SWEAT&TEARS」の大合唱となった。
2回目のアンコール、高見沢は1982年、埼玉・所沢航空記念公園での夏の野外イベントを振り返りながら、「その頃は、未来への不安が不満になり、そんなモヤモヤを曲にしていた。1982年に作った曲をこうして今でも歌える」と、喜びを表現した。そして1983年1月リリースのアルバム『ALFEE』収録曲「OVER DRIVE」~「夢を急げ」を披露。「結成45周年をこうしてみんなにお祝いしてもらえる。幸せです」(高見沢)と感謝の言葉を口にして、1日目のステージは終演した。
「ジェレネーション・ダイナマイト」で幕を開けた2日目は、「白夜-byaku-ya-」「やさしい黄昏」などを聴かせながら、「終わりなきメッセージ」で終演。2日間、趣向を凝らしたステージに、ファンは大満足の様子だった。
7月29日の公演をもって、THE ALFEEのライブは、通算本数2692本を数えた。そしてこの秋・冬も30本近くのコンサートツアーを展開する。9月には高見沢俊彦のソロライブも控えている。
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