テレビ朝日系で7月24日(土)に土曜ワイド劇場「さすらいの女弁護士 山岸晶」の放送が決定。さすらいの出張弁護士・晶役で南野陽子が主演を務めることが分かった。
同作は、自分の流儀を貫き、請け負った仕事で敗訴すれば報酬を受け取らないというポリシーを持つさすらいの出張弁護士・晶(南野)の活躍を描く物語。晶は、エージェントでアドバイザー的存在である黒沢(中尾彬)からの紹介で、山梨・甲府の「真島弁護士事務所」へ向かう。そこで、若手弁護士・水野(賀集利樹)と共にフードコーディネーター・美紗子(高橋ひとみ)の遺産相続問題の依頼を引き受けるが、殺人事件へと発展してしまう。
今回の放送を前に、主演を務める南野にインタビュー。ドラマの見どころや、作品に懸ける意気込みについて語ってもらった。
――山岸晶を演じて、ご自身と似ている点はありますか?
「役を演じる上ではあまり、いつも似ている点を探して仕事はしないんです。似ている点を意識してしまうと自分の読み方になってしまうので…。台本を読んだ時はすごく難しい印象で、実際演じてみるとやっぱり難しかった(笑)。今までは、オーバーな演技や、感情をそのまま出すような役が多かったんですけど、(晶は)自分がハッピーに思っていても、怒りに燃えてても、ずっと同じテンションなんです。人から見たらちょっと機嫌が悪いくらい。わたしは、喜怒哀楽が激しいというか、感情を出したいタイプなので、(晶の)シャープな感じは自分にない部分で、ちょっと難しいと思っちゃいましたね。今まで演じてきた役は200を超えていると思うんですが、一番難しかったです」
――南野さんにとって、共演者の中尾さんはどのような存在ですか?
「わたし、中尾さんを師と仰いでるんです。本当にすてきな、良くしてくださる先輩。若い時に出会っている先輩の役者さんっていうのは、本当にいろいろ教えてくださったり、温かい目で接してくださった方が多いんですよ。先生というより、勝手に親みたいに思ってしまいますね」
――中尾さんといえば、温泉シーンがありましたよね?
「あの温泉シーンは、中尾さんとだから、一発OKを出さなきゃいけないなって思っていたんですけど、説明ぜりふが長くてNGを連発してしまって。でも、そういう時も中尾さんが気を使ってくださって、優しかったですね。中尾さんでよかった(笑)」
――このドラマの見どころを聞かせてください
「本当はそこまで悪くないのに悪そうに見えてしまう、不器用な人たちを描いています。このご時世、不器用な人ってわりと多いと思うんですよ。一生懸命仕事している時は、頑張っているからこそ、強がってしまったり…。晶も1つの事件ごとに成長していくんだと思います。ただの犯人捜しの推理ドラマとしてだけではなく、人間の成長物語としても見てほしいですね」
――晶は、さすらいの弁護士という設定なので、次回作も期待できますね。
「今後、続いていけばいいなっていうのは、わたしの一番の願いなんです。あたし、昔から“さすらい”の役が多いんですよ。さすらっていなくても、孤独とか(笑)。『スケバン刑事』もどっちかっていうと、孤独な少女なわけで…。新しい土地に行ける喜びは感じてはいるんですけど、仲間はほしいですね〜。そういう意味では、中尾さんが演じる黒沢は仲間ですけど、たまにしか来ない仲間ってどうなんでしょう(笑)」
――もし、パート2の制作が決まったとしたら、どこにさすらいたいですか?
「わたし、海より、山派なんですよ。だから、海ロケよりは、甲府じゃないですけど、山の方がいいですね。山荘とか希望します」
――話は変わりますが、デビュー25周年記念、おめでとうございます!
「ありがとうございます。『すごい長かったなぁ』っていうのと、『あっという間だな』っていう両方の感情がありますね。前半のアイドル時代は、忙しかったせいか長く感じていました。でも、アイドルでデビューできたことは、いろんなことをやらせてもらえたので、よかったと思いますね。歌だって歌えたし、ドラマも映画も舞台もできるし…そういうのって、アイドルの強みっていうか…。今までで印象に残っているお仕事? このドラマですよ(笑)」
――最後に、これまでの芸能生活で今だからいえる話を教えてください。
「このドラマのことなんですけど、暑かったので、撮影の合間ではズボンをまくり上げてました(笑)。(テレビに)映っていないときは、ペッタンコのスリッパを履いていたり、まくり上げていたり、あられもない格好でしたね」
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