LCC、ジェットスター・ジャパンの機内誌「jetstar MAGAZINE」の8-9月号が、現在、同社の機内にて設置中。その表紙を、広瀬すずが飾っている。
「jetstar MAGAZINE」は、現在、ジェットスター・ジャパンの路線である、国内12都市・17路線、国際4都市・9路線の機内にて設置されている機内誌。隔月偶数月に発行され、閲覧者数は2か月で84万人。
8-9月号の第一特集は、ジェットスター・ジャパンの就航地の1つ・熊本。清涼感あふれる熊本の菊池渓谷を背景に、広瀬が涼やかな微笑を見せる。
8月31日(金)から公開される、映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」で、篠原涼子の高校生時代を務める広瀬。1990年代に青春を過ごした阿部奈美のコギャル時代を演じる。
最初に台本を読んだのは、キャストがほとんど決まっていない段階だったと振り返る。
「セリフだけでなく、途中で流れる楽曲などが時間まで細かく書かれている台本で、しかも、他のキャストをほとんど知らされていない状況で読んだので、どんな映画になるのか全くイメージができなかったんです。でも、その分、すごく想像することができたので、それはそれでいい時間でした」
大根仁監督とは、劇場アニメ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」に続き2回目のタッグとなる。
「大根監督からは『とにかくブスでいて』とだけ言われました(笑)」
その後、衣装合わせを実施。
「衣装合わせの時『コギャル監修』という方がいらして、『そんな肩書きがあるんだ』ってビックリでした(笑)。それから、ルーズソックスやニットなどのファッションや言葉遣いなど1990年代の女子高生を猛勉強しました」
そして、怒涛のクランクインを迎える。
「クランクインのときからみんなの勢いがすごかった。パンを投げたり(笑)。水着で戦うシーンの控え室なんて男性に見せられない盛り上がりでした。気を使っている自分がバカバカしくなるくらい。でも、そのおかげで6人の雰囲気が出来上がっていきましたし、大根監督の描く友情も“リアル”を求めるので、それはやっぱりセリフの掛け合いだけでは出せない。だから、6人のシーンはほとんどアドリブなんです! その雰囲気が一本につながって、あの世界観になっているんですよね」
1990年代の女子高生の印象は「ズバリ、無敵(笑)。お茶をこぼしたり、まさにお箸が転がっただけで大笑いする。先生の話を全く聞いていない教室とか…。でも、あのくらいの勢いはあってもいいと思いました。そういう意味では今の女子高生はシャイかもしれませんね。『JK(女子高生)頑張れ!』って伝えたいです」
あの頃と今の女子高生の最大の違いは?
「つまらないことに対する対応の仕方だと思います。あの頃の女子高生って『つまらない』と思ったら、どうしたら面白くなるかを考える。だって『学校行かない』なんてなかったじゃないですか? でも、今の子たちはつまらないから『学校行かない』『学校やめる』となっちゃう。どうしたら楽しくなるか、面白くなるかを考える力は、ホントすごいですね」
今作は韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」が原作。
「おでんの屋台で(池田)エライザちゃん演じる奈々と語り合うシーンがあるんですが、そこは監督に『原作を超えたね』と言われました。普段は割と感情を作ってシーンに挑むんですが、この時は奈々につられて自然と涙を流してしまったんです。自分が何で泣いているのか分からない(笑)、不思議な瞬間でした」
1990年代に高校生だった人、今の高校生だけでなく、この作品はあらゆる世代が楽しめる作品という。
「昔を懐かしむ人や、こういう時代もあったんだと新鮮に受け止める人だけでなく、その中間の世代の人も映画を観た後に、大切な人が頭に浮かぶと思うんです。『あの頃の仲間っていいな』とか『仲間に会いたいな』とか、何かを感じて帰っていただけたらうれしいです」
「jetstar MAGAZINE」の8-9月号の第一特集「熊本」について聞くと…。
「地震の後に行きたいと思っていたのですが、残念ながらまだ行けていなくて…。時間ができたら、くまモンに会いに行きたいです(笑)」
14歳から芸能活動を始めたため、映画のような仲間との時間をそれほど作れなかったと羨む広瀬すず。ただ、今作をきっかけに共演者とものすごく仲良くなって、プライベートでも遊ぶようになったそう。遅れて来た青春を生きるような広瀬の目はものすごくまぶしく、“SUNNY(サニー)な時間”を作っていけそうな気がした。