松岡修造が全米オープンを前に断言!錦織圭に「気持ちが戻ってきた」

2018/08/24 06:00 配信

芸能一般 インタビュー

「『分かりやすさ』も伝えないとダメ」


――今回、解説者としてどういう伝え方をしようと考えてらっしゃいますか?

これはすごく難しいところにあります。真面目にテニスを伝えるのは、僕の中で一番簡単なことなんですよ。でもWOWOWさんでの解説は、あえて特殊にやらしていただいています。テニスを知らない方も見るわけですから、その人に「面白いな」と思ってもらいながらも「分かりやすさ」も伝えないとダメなんです。

そのあたりをポイントとして解説していますが、これが正解かどうかは分からない。どうすればもっと日本でテニスを見てもらえるようになるのか…雑誌やメディアも含めて考えていかなければなりません。

――修造さんの熱い感じを出せば喜ぶ方も多いのでは?

そういう方もいらっしゃるし、WOWOWさんで長い間見ている方もいるので、そこを邪魔しないような間をとるべきだとは思います。

――解説する上で大切にしていることは何でしょう?

「こうなる」と予測して伝えることですね。ただ、僕は予測が外れることは気にならない。例え圭が負けていても、試合の流れで彼が押していることが分かるんです。

でもそこには理由が必要ですよ? 感覚で「どっちだ」っていうのはダメ(笑)。「彼のテニスがこうなっているから、今の打ち方を続ければ次第に入るようになりますよ」とか、具体的に伝えることが大切です。

――なるほど。

あと、いつ僕が黙るのかもポイント。それはいい信号の知らせです。僕が一言も言わなくても雰囲気を感じてくれる方が面白いシーンが出てくるんです。実況の方が「こうですよね」と話し掛けてきても、申し訳ないけど僕は黙ってますから。

――(笑)。それはなぜですか?

そこに言葉はいらないと思っています。時には会場でぽつんと観戦しているような感覚にするのが僕らの仕事だと思うので。

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