国内最大のロック・フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」が、2018年8月4日、5日、 11日、12日の4日間にわたり茨城・国営ひたち海浜公園にて開催。最終日となった12日、サザンオールスターズが同フェスの大トリを務めた。
2005年の同フェス以来、実に13年ぶりの夏フェス参戦となった彼ら。立すいの余地なく詰めかけた観客たちからは、待ちきれない様子で手拍子が沸き起こるなど、皆がどこかソワソワした様子。
そして、桑田佳祐(Vo./Gt.)、関口和之(Ba.)、松田弘(Dr.)、原由子(Key.)、野沢秀行(Per.)の5人とサポートメンバーが登場。大歓声で迎えられる中、原のキーボードで始まるイントロを耳にした観客は驚きの声が。
ライブの幕開けを飾ったのは「希望の轍」。ステージ両脇のスクリーンには、メンバーの表情と共にリアルタイムで歌詞が映し出され、観客がみんなで歌える仕様となっており、サビでは早くも大合唱が。桑田も何度もカメラに向かって指を差し、後方の観客にも見えるようアピールしていく。
「ありがとう~!」とあいさつした直後、おもむろにギターを手にした桑田。ここで披露されたのはまさかの「いとしのエリー」! 早くも披露された名バラードに、当然観客はゆっくりと揺れながら手を振っていく。
まさに「誘い涙の日が落ちる」という歌詞とシンクロするかのような最高のシチュエーションに、観客も早くも悶絶といったところ。ラストの「エー、リィー!」の前には、桑田が自ら歓声を要求する一幕も。
続くMCで、桑田は「どうもありがとうございます!皆さんお元気ですか?僭越ながら、ROCK IN JAPAN最終日(の大トリを)やらせていただきますサザンオールスターズです!40年間、雨バンドです!
Superflyの後だけはやりたくないと言ってたんですが(笑)。あんなにきれいな顔して、あんなに歌上手くて、その後出てくるんですよ?こんな汚いのが…」と自虐を交えて語り笑わせる。
さらに「(ロッキング・オンの)渋谷陽一という社長がいまして。ブログでハードル上げすぎだっていうね。『サザンのリハがすごかった』って。大してリハやってないんですけどね(笑)。
ことしは天候不順で、西日本豪雨や台風災害など難しい、つらい夏でしたが、今日は最後まで盛り上がっていきましょう!」と、独特の言い回しであいさつした。
そうして軽妙なトークで和ませた後、観客を待っていたのは「涙のキッス」。ポップバンドとしての矜持を感じさせる美しいアレンジで、観客を酔わせていく。
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