――アオヤマ君のひと夏の冒険が描かれている本作。北さんから見たこの映画の魅力はどういったところでしょうか?
私にもこんな人生を変えるような経験があったらよかったのになって思いました。あそこまで大好きになれる人と出会えることも、すごくうらやましいです。
また、映画を見ながら自分自身の過去に戻れるのも魅力なのかなとも思います。
小学生の時の学校の匂いや、校庭の感じとか、「ただいま」って帰ってきた時のお母さんのご飯の匂いとか。そんなことを思い出して、「ああ、自由で、何も考えてなくて、自分の好きなことだけたくさんやれる時期が、私にもあったなぁ」って、いろんな意味でジーンときました。
すごくあの時が恋しいなって思えたし、それに加えて元気をもらえて、作品を見た後に「よし頑張ろう!」って思えましたね。
それに主題歌を宇多田ヒカルさんが担当されているのですが、最後、宇多田さんの歌で締まる感じが、泣いてしまって。何て言ったらいいんだろう…。
感動も、冒険も、恋とかも全部、詰まっているんです。それで、また新しい気持ちになって、帰ることができると思います。
――2009年から芸能活動を始め、「バイプレイヤーズ」(テレビ東京系)などさまざまな作品に出演し、着実に女優としてステップアップされていますが、デビューのきっかけを教えてください。
小さい頃から、キラキラしたモノやきれいな人が大好きだったんです。それで3歳の頃に、衣装がかわいいという理由でクラシックバレエを始めて。
それと同時期に、矢田亜希子さんをテレビで見て「こんなかわいい人世の中にいるんだ。こんなふうにかわいくなりたい!」と思うようになって、強く芸能界に憧れるようになりました。
そして12歳の頃に、たまたま竹下通りを歩いていたら、今の事務所にスカウトしていただいたんです。しかもそれが矢田さんの所属している事務所で。
すごくビックリしましたね。矢田さんにはまだお会いできていないので、いつかお会いしたいです。
――これまでご出演された作品の中で、転機になった作品や役は?
やっぱり「バイプレイヤーズ」のジャスミン役だと思います。あの作品以降、ものすごく注目していただけるようになったので。
――「バイプレイヤーズ」では大御所俳優さんに混じってのお芝居でしたが、プレッシャーを感じられたこともあったのでは?
オーディションの段階でキャストの方は分かっていたので、「すごく豪華な方たちが集まった現場ってどんな感じだろう?」って思っていて。最初は怖くて、超ド緊張で現場に行ったのを覚えています。
そうしたら、すごく皆さんが優しくて、「香那ちゃんっていうの? よろしくね(笑)」みたいな感じで言ってくださって。ジャスミンのことも「すごく上手だね」って言ってくださって、安心したことを覚えています。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)