その扉の先には、かなえたい未来があった。
マラソンランナーとしてオリンピックを目指していた海斗(佐野岳)。しかし、けがを理由に現役を断念する。
その後は市役所に勤め、無気力な日々を過ごしてきたが、とうとう彼女の真里乃(相楽樹)にも見放される。
そんなある日、観光案内で訪れた山の中で大雨に見舞われ、逃げ込んだ先に不思議な坑道を見つける。
雨を避けようと中へ入ったはずが、なぜか坑道の外へ。
そこは、同じ場所だが雨が止んでいる。その瞬間、経験したことがないはずの記憶が駆け巡った。
交差する記憶に混乱しながら街に戻ると、けんかしていたはずの真里乃とは順調に交際し、オリンピックの金メダリストとして街の英雄に!?
市役所では、事故で亡くなったはずの父・悟(神保悟志)が上司として働いていた。
家に帰ると、生きていたはずの祖母・智恵子(岩本多代)の遺影があり、とっくに亡くなったはずの祖父・哲夫が現れる。
訳が分からない海斗に、哲夫から驚きの事実を告げられる。二つの世界の狭間で揺れ動く海斗。果たして彼が進む未来は?
青木孝司
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