8月21日(土)から公開される映画「カラフル」の完成披露試写会が14日、都内で行われ、声優として出演した冨澤風斗、宮崎あおい、南明奈、まいける、入江甚儀、中尾明慶、麻生久美子と、監督の原恵一が登場した。
同作は、直木賞作家・森絵都の同名小説を、劇場版「クレヨンしんちゃん」シリーズや、「河童のクゥと夏休み」('07年)を手掛けた原監督がアニメ映画化。自殺して生き返った中学3年生の小林真(声・冨澤)が、友人や家族とのふれあいを通して生きていくことの勇気をポジティブに伝える感動作だ。
「河童のクゥと夏休み」に続き、声優に挑戦した冨澤は「(演じた)小林くんと僕は、合うところがなかなかなくて、大変でした」と撮影の苦労を語った。
クラスメートの唱子役を演じた宮崎あおいは「皆さんにはいろんな可能性があって、中学生活はとても大事です。自分にできることがたくさんあると感じて、すてきな大人になってもらいたいです」と笑顔で語った。また、原作が大好きだという宮崎は「わたしがお母さんになったら、自分の子どもにも読んでほしいなと思っていた本です」と、思い入れの強さを語った。
真のあこがれの女の子・ひろか役の南は「わたしとひろかは、適当なところは似ていたんですが、まったくモテませんでした(笑)。モテ期は幼稚園の年長さんで、それ以来ないですね」と苦笑い。
真の母親役で声優に初挑戦した麻生久美子は、原恵一の大ファンだったらしく「以前、映画祭で監督にお会いした時、テンションが高くなり、どうやらわたしが『イヌの役でもいいからやりたいです』と言ったらしいんです。覚えてないのですが(笑)。それくらい、“しんちゃん”や“河童のクゥ”が、大好きでした!」と笑顔でコメント。
原監督は「みんなが普通にできることが自分にはできないという悩みってあると思うけど、社会に出ればむしろ人と違うことが求められる。だから、人と違っていいと思う。悩むのではなく、自分だけが持ってる“色”を大切にしてください」と中学生に対して熱いメッセージを送った。
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