――原作ドラマの印象は?
ウワサにはずっと聞いていましたが、見過ごしていました。今回、オファーを頂いて見始めたのですが、一気に引き込まれました。
――「この世の果て」(1994年)以来、24年ぶりの“月9”出演となります。
“24年ぶり”という数字を聞くと、“わぁ~(驚)”で終わりなんですけど(笑)、私個人にとっては24年という長いブランクがありながらも、お声がけ頂けるということに感謝しかありません。
と同時に、“おまえ、24年、何をやっていたんだ!”と言われないように(笑)、24年前とは違う“鈴木保奈美”をお見せしなければならないと思います。
24年たって、自分が俳優として成長できたとは1ミリも思わないですけど、“24年分、生きてきた”ということが、お芝居の中で何かしら反映されるとは思います。
撮影を前にして、やらなくちゃという思いと、どう出せるかなという楽しみがあります。
“月9ドラマ”は、俳優としてのキャリアの初期に出演させていただいて、そこで大変大きな作品に恵まれましたので、本当に感謝しています。
今、振り返ると、自分が海のものとも山のものとも分からない時期に、ものすごい巡り会いをいただいたんだなとあらためて思いますし、“月9ドラマ”は大事な宝物のような存在です。
――主人公・甲斐正午を演じる織田裕二さんとは、「東京ラブストーリー」以来、27年ぶりの共演となりますね。
「東京ラブストーリー」の頃は駆け出しの俳優で、本当に自分のことで精いっぱいで、相手役の織田裕二さんをはじめ、共演者の皆さんをちゃんと見ることができませんでした。
織田さんのその後のご活躍を拝見していて、27年ぶりの共演をとても楽しみにしています。
織田さんがどんな感じで今回のドラマに臨まれるかに興味がありますし、自分も織田さんに対してどういうアプローチができるのか、ワクワクしています。
――鈴木大貴を演じる中島裕翔さんとは初共演となりますが?
私自身、本当に“テレビっ子”なので(笑)、中島さんがご出演されているドラマや歌番組をよく拝見しています。
中島さんは、少年っぽい、愛らしさがありながら、お芝居では大人の色気がある方という印象で、バディを組まれる織田さんともぴったりだと思います。共演が楽しみです。
――弁護士役は、初となりますが?
「SUITS/スーツ」で扱う訴訟は企業案件が多く、人の生死に関わらないので、少し肩の荷が下りました(笑)。やはり、殺人事件や冤罪(えんざい)を扱うとつらいことが多いので。
今回のドラマは原作のドラマを見ていても、良い意味でゲーム感覚のように思います。ものすごくインテリジェンスの高い者同士が、法律を使ってゲームをしているような面白さがこのドラマの魅力ではないかと思うので、堅くて真面目な弁護士というよりは、少し力の抜けた遊び心を感じさせられるようなイメージで演じられれば良いなと考えています。
――演じられる「幸村チカ」を、どのように捉えていますか?
百戦錬磨で男勝りだけれど、女の武器を使える場面では、そのことをいとわないくらい、度量のある女性にしていければと思います。
男性から見ても、女性から見ても、カッコいいと言われるような人物像を目指しています。
――ドラマを楽しみにされている方々へのメッセージを。
まだ過去を愛でるほど、枯れてはいないつもりですので(笑)、今回の「SUITS/スーツ」を自分自身もガツガツ攻めながら目一杯楽しみたいと思います。
原作の「SUITS」は既にシーズン8が放送されていますので、2026年くらいまでは“チカ”でいたいと思っています(笑)。
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