日本のストリートダンスを若者だけでなく、 幅広い世代が楽しめるメジャーなカルチャーへと育て上げ、 大人数のダンサーが創り出す作品の可能性に早くから着目し、 ダンスのテクニックではなく振付のコンテストとして数々の伝説を生んできた「Legend Tokyo Chapter.8」が8月18、19日に東京国際フォーラム・ホールAで開催されました。
本大会から輩出された振付家が近年の日本のダンスの盛りあがりに各方面で活躍していることもあり、 さらに注目が高まる中での開催となった「Legend Tokyo Chapter.8」。 東京オリンピック開催による会場、 セキュリティの都合などで、 今回がひとまず最終章となることが発表されました。 毎年この大会を目指してきた多くの振付家、 ダンサー達にとって記念となる大会とあって、 強い意気込みが感じられる熱気あふれる大会となりました。
今大会のエントリーは18組。 過去に開催された「Legend Tokyo」で上位を獲得した振付家に与えられるシード枠を含め、 西日本大会、 東日本大会の受賞者が顔をそろえ、 誰がレジェンドとなってもおかしくないクオリティの高い出展作品が披露されました。
【第1部】
出展作品名:「LOCKIN’部族の、 とある日」 振付家:Hi-SAE(神戸)
出展作品名:「今此処で…」 振付家:tatsuki aso(大阪)
出展作品名:「繋 ~grow~」 振付家:Bloom(東京)
出展作品名:「極楽浄土」 振付家:KYON(京都)
出展作品名:「道徳的な私達」 振付家:MUKABI(大阪)
出展作品名:「美惒祭(びふうさい)」振付家:MIWA(東京)
出展作品名:「幕開けの夜」 振付家:Neutralization(東京)
出展作品名:「サラバ学生」 振付家:アストコ(東京)
出展作品名:「笑顔の大発明」 振付家:Tact&ASANO(東京)
【第2部】
出展作品名:「魔女まじっく天国~本日の伝説~」 振付家:増田美咲(東京)
出展作品名:「kool the gang」 振付家:MASAKO(大阪)
出展作品名:「失う前に…」 振付家:Anthony Hutchinson(UK)
出展作品名:「ガンバレガール」 振付家:KANAMI(名古屋)
出展作品名:「WREIKO WORLD NIPPON」 振付家:WREIKO(東京)
出展作品名:「Precious Life」 振付家:kaorin(兵庫)
出展作品名:「カルマ」 振付家:ENstarry ENvitation(大阪)
出展作品名:「Nothing is worthless」 振付家:Super★NOVA(大阪)
出展作品名:「Just one flower in desert.」 振付家:chinami&Micky(東京)
最終章となる本大会のコンセプトは、 日本の振付作品の“未来”をみせること。 まさにダンスの未来を切り拓くコンテスト作品群はもちろん、 「Legend Tokyo」のみどころのひとつゲスト・パフォーマンスは、 本大会が輩出した振付家たちがより大きなエンタメ業界と融合することにより、 今までにない新しいエンタメ・コレオグラフ作品の実現例とその可能性を披露してくれました。
オープニングは、 「Legend Tokyo Chapter.6」の覇者、 ENcounter ENgraversの振付で、 テーマは「応援団」。 高校野球の甲子園の応援団をモチーフに、 圧巻のドラム・パフォーマンスと融合した振付作品で大会挑戦者たちに熱いエールを送りました。 ティーンズ・ゲストとして出演したのは、 熊本の鎮西高校ダンス部。 披露したのは「女子欲」という作品で、 今の高校ダンス部作品のレベルの高さをみせてくれました。
そして、 本大会のChapter.1からChapter.5に連続出展し、 すべての大会で受賞した実績を誇る振付家・Ruuが、 その後世界大会「World Of Dance」で2年連続優勝した実績をもって映像と融合した凱旋パフォーマンスを披露。
またスマホゲーム「モンスター・ストライク」から生まれた話題のダンスショー「NENBUTS DANCE」をENcounter ENgraversの振付家AKIHITOが振り付けるというパフォーマンスに場内が沸きました。
海外からはグラミー賞受賞アーティストのMYAをゲストに迎え、 2017年「Legend Tokyo Chapter.7」で優勝した振付家avecooとのコラボレーション・パフォーマンスが披露されました。
また、 大会1日目にはスマホアプリ「mysta」で選ばれた次世代スターたちが、 日本のトップ・ミュージシャンたちの生演奏で踊るという、 まさに若者ダンサーたちに夢を与える特別ステージも展開されました。
8月19日はいよいよ最終日、 この8年の集大成とも言える結果発表を出展者、 ダンサー、 観客が見守りました。 結果は次の通りです。
2日間に渡る大会は、 「Legend Tokyo」8年間の集大成とも言えるクオリティの高さを実感させ、 もはやストリート・カルチャーという枠組みでは語れない、 エンターテインメントの可能性を見せてくれました。
ミュージック・ビデオやアーティストのライブ、 CM、 テレビ番組、 映画、 舞台……、 もはやエンターテインメントのあらゆるジャンルで欠かせない要素であるダンス、 この大会で進化してきた振付家、 ダンサー達の今後の活躍が期待されます。
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