――監督からは、何かアドバイスはあったんですか?
監督からは、クランクイン前にみんなと仲良くなってくださいとだけ言われました。撮影に入る前から、5人で結構会いましたよ。プライベートでも仲良くなりました。僕以外は、全員20代で年の差はあったんですけど、全くそれが壁にならなかったです。今でも三河(悠冴)さんには、すごくお世話になっています。
――劇中の5人のやりとりは、とても自然ですよね。
特に男子たちは、素の部分が出ているような気がします。自分にしか出せない色のようなものを役に刷り込ませたいと思っていました。
――どこまでが台本に書かれているセリフだったのか。結構、アドリブも多かったですか?
中島さんが演じた直樹は、おちゃらけていて空気が読めないキャラクター。ホントに、読めないんですよ(笑)。それが面白くて。中島さんの芝居では、結構素で笑っちゃっているところがあります。毎回、パターンが違うからどうしても我慢できない(笑)。5人の関係性はすごく自然で、気持ちを作りやすかったです。だからこそ、優斗も自分の思いを出すことができたんじゃないかなと思います。大人になると、自分の気持ちをストレートに他人にぶつけることが減っていくじゃないですか。我慢したり、自分の心の中にしまいこんだり。でも、この作品に出てくる高校を卒業したばかりの男女5人は、急にシリアスになったり、また仲良くなってみんなで笑ったりする。この不安定な状態って、10代ならではの現象なのかなと。きっと、誰もが経験していることだと思うので、懐かしい気分になれる作品かもしれません。あらためて、学生時代って面白いなって思いました。
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