――ゴリさんの役どころは?
「僕が演じるのは、その兄弟が泊まりに来たホテルに、たまたま取材しに来ていた旅行雑誌のライター。おばあちゃん探しに協力しているようで、実は邪魔してるんじゃないかっていう、うさんくさい男です(笑)」
――今回は“ゴリセクシー”というキャラクターも登場するそうですが。
「はい、定期公演ではけっこうおなじみのキャラなんですが、ツアーでやるのは初めてで。まぁキャラといっても、ただクネクネ腰を動かすだけの、おかしなヤツなんですけど(笑)。ゴリセクシーが腰を動かすと、なぜか周りにいる人たちが引き込まれて、みんなどんどん腰を動かし始めるんですよ。で、その様子を唖然として見ていた相方(川田広樹)が、一人だけ取り残されて、仲間に入れてほしくなって腰を動かした瞬間に、全員がやめるっていう(笑)。吉本新喜劇によくある、集団のミニコントというか。これが最近、定期公演の定番ネタになってて。今ではお客さんも楽しみにしてくれていて、僕が腰を動かすと手拍子が始まるんです(笑)」
――ツアーの台本の出来栄えはいかがですか?
「自分で言うのも何ですけど、とてもいいと思います。ボケの数もかなり増やしましたし、全てのキャラクターが活きるような本になってるんじゃないかと。観に来てくださる方は、ぜひ自分の好きな劇団員を見つけていただきたいなと思いますね」
――ありんくりんの2人にも見せ場があるわけですね。
「もちろんです。この2人なんて、超メインですよ。何なら、自分たちでアドリブを足して笑いを取りに来ますから。特にひがりゅうたは、三線ができるので、幕間に彼一人が出てきて、ピンスポットの中で三線を弾きながら語り部をするっていう新しい試みも、今回からやろうと思ってます」
――国内公演のゲストとして、石垣島出身のエンタメバンド、きいやま商店の出演も決定しています。
「きいやま商店は、ミュージシャンでありながらコメディアンみたいな3人なんですよ。前にもゲストで出てもらったことがあるんですけど、自分たちでギャグを足してくるんです。本当にありがたいですね。もちろん、歌もしっかり歌ってくれますので、ぜひご期待ください」
――そして今回は何といっても、ハワイ公演が一番の目玉ですね。
「ハワイと沖縄の友好の証のようなエピソードを題材にした物語を演じることで、ハワイの人たちと“心の握手”ができたらいいなと思ってるんです。『沖縄の人たちは、われわれの祖先の頑張りを忘れないでいてくれてるんだ』と、きっと喜んでいただけるんじゃないかと」
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