7月24日~9月9日(日)に東京・上野の「東京国立博物館」で「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」開催されている。
同展は、アーティストの井上涼が世界の美術を歌とアニメで紹介する番組「びじゅチューン!」(毎週水夜7:50-7:55、NHK テレ)とのコラボレーション企画。
番組に登場した絵画の中でも、トーハク(東京国立博物館)が所蔵している「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」や「見返り美人」、「麗子微笑」などの絵画に“なりきる”体験型展示だ。
「絵画に“なりきる”とは、どういうことだろう?」「大人が体験するには恥ずかしいんじゃない?」など、興味をそそる同展を訪れ、実際に絵画に「なりきって」遊んでみた。
会場の入り口には、「見返り美人」をモチーフに作成された「びじゅチューン!」の楽曲「見返りすぎてほぼドリル」をバルーンで再現したオブジェが。
その横では、井上が歌うテーマソング「トーハクトラベル」が映像と共に流れ、自分自身が「びじゅチューン!」の世界に入ったような気持ちにさせてくれる。
井上のゆる~い映像と、ぐるぐる回るバルーンのコラボレーションはなかなかシュールだが、そこも番組らしさがある。
最初の展示は、葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」からインスピレーションを受けた楽曲「ザパーン ドプーン 北斎」を体感できるもの。
「ザパーン ドプーン 北斎」は、富士山に恋する波が、高く飛び上がり「気づいとくれ!」と思いを込めてアピールするという物語。
展示では、「ふじさーん!」と叫ぶと声の大きさに応じて巨大スクリーンに映し出される波が大きくなる仕掛けがされ、波の気持ちになれる。
この展示では、子どもたちが叫ぶ「ふじさーん!」の声がかわいく、大人たちの「ふーじさーん」が大迫力で、他の人を見ているだけでも楽しい。元気な人々の「ふじさーん」という声が鳴り響く会場にいるだけで、なんだかハッピーになれるのだ。
ちなみに、“大波”を出すコツは、タイミングを合わせてマイクの芯を捉えることだと突き止めたものの、他の人の声を聴いているだけで満足したので、筆者は一回目に“中波”を出してその展示を後にした。
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