TPDのライブを見るのは、8月5日の「TOKYO IDOL FESTIVAL2018」最終日のSMILE GARDENでのライブ以来。ワンマンライブでいえば7月13日、東京・渋谷WWW Xでの「渋谷 LIVE CIRCUIT」の第1回公演以来だ。ん? 意外と最近だったか。
ただ、古参のファンの方々とは違い、ここ数年でTPDのライブを知った“新参者”ゆえ、映像と融合した彼女たちのライブを見るのはこれが初めて。
ライブハウスでのライブとはまた一味違った空間でのライブで、いつもは激しいコールで迎えるお客さんたちもおとなしく着席し、どんなステージが繰り広げられるのかワクワクドキドキしながら待っていると、オープニングは「Neo Elements」で、メンバー6人の“個性”が際立つソロダンスを披露。
白のブラウスに黒のミニスカという男性支持率No.1(※当社調べ)な衣装に加え、鮮やかな映像美としなやかな踊りの融合に心躍らされていると、“VRの申し子”と呼ぶにふさわしい7thシングル表題曲「Shapeless」へ。
同曲のミュージックビデオを生で見せてもらっているような感覚にすらなるステージで、まるでDMM VR THEATERでライブをする醍醐味(だいごみ)=これだろ!と、あっさり教えてもらったような気分に。
一人で震えながら聴き入る、いや見入っていると、先代TPDから大事に歌い継がれる名曲「ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-」にノンストップでつながる。
都会のビル群の映像が流れる中、圧倒的“美の象徴”上西星来の美しいキックに、“アクロバット美女”浜崎香帆のしなやかな側転と、映像に全く負けない力強いパフォーマンスで、個々のレベルの高さを見せつける。
そして個人的には最も好きな楽曲で、この日一番楽しみだった6人体制での「逆光×礼賛」へ。
浜崎の「最後まで楽しんでいってください~!」のあおりから、グイグイくる浅倉大介サウンドに高速のシンクロボーカルが響き渡り、MVでもおなじみのレーザー光線が目の前で繰り広げられるぜいたくさ!
それは当然このステージであれば素晴らしいものになるだろうなと確信していたが、気になっていたのは、終盤のサビでリーダー・高嶋菜七を先頭(頂点)に、三角形に広がるフォーメーション。
9人から6人になると奇数から偶数だし、人数的に迫力が弱まるのでは?と勝手に危惧していたが、それこそ「無問題!」とばかりに全くもって違和感がなく、何なら光との融合によってこれまでで最もインパクトのあるパフォーマンスになったのではなかろうか。
そこから時計の羅針盤が映像で映し出され、「逆光×礼賛」と親和性の高いメロディーラインが魅力の「TIME」へ自然に移行し、手の動きが印象的な振り付け、そして上西&橘二葉の周りをその他4人のメンバーが時計回りに歌いながら回る。
インストダンス曲を除き、実質4曲であっという間に観客の心をCATCHしたTPD。カッコイイ楽曲が続いた後は、キュートな曲だろうとばかりに「Honey!Come Come!」「Kiss x Bang Bang!」「現状打破でLove you」のメドレー。
上着を脱いでカラフルなTシャツ姿になったメンバーは、ファンにクラップをお願いしながら、思わずデートに行きたくなるようなメドレーを展開した。
無数のハートマークが浮かび上がったり、メンバーが投げキッスをしちゃったり、3人×3人でそれぞれハートに包まれたりと、ラブ多めの流れ。
ちなみにタイトルを勝手につまんで数珠つなぎすると「ハニカム Kiss でLove you」となる(?)、シャイボーイとしては見ているこちらが赤面するくらいのラブリー加減だった。
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