高杉真宙 念願の声優初挑戦も「いろんな感情を含めて『マジか?』(笑)」

2018/09/01 06:30 配信

映画

2017年の夏に公開された実写版も話題を呼んだ、住野よるの人気同名小説「君の膵臓をたべたい」がアニメ映画化。漫画とアニメをこよなく愛する俳優の高杉真宙は、今作で声優に初挑戦している。「不安がすごく大きかった」という高杉に、初挑戦となった声優という仕事や役作り、作品の見どころなどを聞いた。

アニメ映画「君の膵臓をたべたい」で「僕」の声優を務める高杉真宙撮影=玉井美世子


――今作が声優初挑戦となりますが、お気持ちを聞かせてください。

うれしいという気持ちはもちろんありますし、テンションも上がりました。それと同時に、以前から自分がやりたかった仕事ということもあって、余計に緊張してしまって…。いろんな感情を含めて「マジか?」って感じですね(笑)。機会があったら挑戦してみたいと思っていましたけど、まさかこんなに大きな作品に関わることができるなんて想像していませんでした。お話をいただいたときは、驚きしかなかったです。

――好きだからこそのプレッシャーということですか?

声優のお仕事は、いつかできたらいいなと思っていたんですけど、いざ目の前にするとお芝居の方法も全然違いますし、自分にできるのかなっていう不安がすごく大きかったです。

――声のお仕事ということで、普段よりのどのケアに気を遣いましたか?

アフレコに入る前に、別の作品でのどを潰しちゃったんです。ものすごく声を張る芝居が多くて、別人のようなガラガラ声に(笑)。このままではマズいと思って、すぐ病院に行ったおかげで一週間ぐらいで治りましたけど、あらためて声の大切さを知りました。のどのケアはいつも以上に神経を遣いましたね。

――実際に、映像に合わせて声を当てる作業はいかがでしたか?

事前に映像をもらって、ひたすら自主練の毎日。声優さんもやっていらっしゃる先生から“自分一人じゃなく、キャラクターと一緒に作る”ということを教えていただいて、すごく勉強になりました。表情や動きはアニメのキャラクターがやってくれて、僕は声を作る。そうやって“二人”で作っていくことを学びました。それと、自分が好きで見ていたアニメのセリフを書き起こして、キャラクターの口に合わせて声を当てる練習も。声優さんたちのしゃべりかたを少しでも習得できたらと思ってやってみたんですけど、どこまで近付くことができたのか…。何をすれば自分が成長するのか分からなかったので、すごく不安でした。