高杉真宙 念願の声優初挑戦も「いろんな感情を含めて『マジか?』(笑)」

2018/09/01 06:30 配信

映画

高杉真宙は「どちらかというと無表情な男の子」撮影=玉井美世子


驚きと新しい発見ばかりでした


――「僕」の声は、とても落ち着いた感じですよね。

小説とアニメの脚本では、少しだけ「僕」のキャラクターが変わっていると感じたんです。小説の中では桜良との掛け合いの中でノっていく波のようなものがあるんですけど、アニメの方が少し落ち着いてつっこむ感じ。だから、自分の中の年齢のイメージをちょっと上げて演じることを心掛けました。

――演じてみての手応えは?

う~ん、どうなんですかね。最終的には楽しくやらせていただきました。ずっと不安がついて回っていましたけど、共演者の方たちとの芝居やその場の雰囲気などでどんどん変わっていく感じは面白かったです。

――大好きなアニメの世界に“演者”として飛び込んで気付いた点は?

自分が小さいころから見ていた世界が、こうやって作られていくんだということを知ることができて、驚きと新しい発見ばかりでした。普段は何気なく見ているアニメは、こんなにたくさんの方たちが関わっていて、すごく時間がかかる作業なんだと分かって、あらためて大変な職業なんだなと思いました。

――“君の膵臓をたべたい”というタイトルにちなんで、誰かのこういう部分を“食べて”自分の中に取り入れてみたいなというものはありますか?

具体的にこの人のというわけではないですけど、柔軟性ですかね。割と自分の中でこんな感じかなって思ってしまうと、変えられない時があったりして。もうちょっと臨機応変に対応できたり、誰かに言われる前に自分で気づけるくらいの柔軟な考え方ができたらいいなと思います。