――芳根さんが演じるななはオンエアを見ていて、とても感情豊かなキャラクターだなと思いました。
しっかりしている印象がありますが、しっかりしていることがななの場合は良くもあり、悪くあるのかなと。
しっかり育ち過ぎてしまった…と言いますか、複雑な家庭環境でも真っすぐ育った分、龍一(千葉雄大)という人はななにとって衝撃が大きかったのでしょうね。
龍一に一直線になってしまうところも、真面目だからこそなのかなと。
龍一との出会いは周囲から見ても悪い方に映っているのかもしれないですし、ななも周りが見えなくなってしまっているのだろうなとも思います。
最終話は龍一と一緒だとしても一緒じゃなかったとしても、ななが笑っていてくれたらいいなって心から思います。
――お嬢様ということもあって、言葉遣いはすごくきれいなままキレてしまうところもチャーミングですよね(笑)。
そうですね(笑)。すごく喜怒哀楽が激しい女の子なので、いろんな表情を見せられたらなって思います。
――お姉ちゃん相手に喜怒哀楽をぶつけますが、根底にはお姉ちゃんが大好き過ぎるところがあるんでしょうね。
はい。お姉ちゃんが大好きというところが芯に強くあるからこそぶつかってしまうところもたくさんある。
監督とも、衝突してもちゃんと“お姉ちゃんとの愛”が見えたらいいな、というふうに話しているので、ぷーさん(峯田)と2人で話すシーンもありましたけど、自分の中では大好きなお姉ちゃんがヒドイことをするのも嫌だという感情と、すごくいい人のぷーさんがお姉ちゃんのせいでお姉ちゃん(が同じことをされた時)のような感情が生まれてしまうのも嫌なのでしょうね。
――結婚式のシーンは衝撃的でした。
そうですよね。なながぷーさんにそのことを伝えたとき、それすらも受け止めようとするぷーさんのことを妹として喜んでいいのか、いや、ちょっと違うよな…という複雑な感情を抱いて。
むしろ、こんなにすてきな方を苦しめたくないって思っちゃったのだと思います。
――SNSでは姉役の石原さんとめちゃくちゃ仲のいい姿を公開されていますよね(笑)。
はい(笑)。石原さんはとても優しくて、本当にお姉ちゃんのように接してくださるので、いろんなお話をしてくださいます。
お薦めの食べ物や女優さんとしてこれからお仕事を続けていく上で心掛けることですとか。
石原さんが今の私と同じ年(21歳)だったときに、どういう思いで仕事に向き合っていたのかとか、こう思っていたけど今思えばそれは要らない感情だったとか、そういうことも教えてくださいます。
石原さんから「芳根ちゃんはそのまんまでいてね!」って言っていただいたのですが、石原さんからそう言ってもらえるのはものすごく心強いです!
私も自分を大切に生きようと思っているので、あまりブレたくないですし、初心を忘れずにいければと思っています。
21歳という年齢になると10代より責任感が増えましたし、やらないといけないことや立場も変わるのでどうしたらいいのかと悩みを打ち明けたのですが、「いや、芳根ちゃんはそのままで大丈夫」って言ってくださったので、「そうしよう!」って思いました(笑)。
本当に心強いお姉ちゃんですし、大好きです!
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