「半分、青い。」鈴愛の弟役・上村海成「まさかかつ丼を作ると思わなかった(笑)」

2018/09/05 06:00 配信

ドラマ インタビュー

連続テレビ小説「半分、青い。」で草太を演じる上村海成(C)NHK

草太という人物について分析!


――草太がみんなに気を遣うようになったのは、大家族で育ったからでしょうか?

鈴愛の左耳が聞こえなくなって家族が泣いていたり、落ち込むようなムードになっていると、自分がみんなを元気づけてあげないととか、鈴愛と晴(松雪泰子)さんがけんかしているのを見て、空気を読むことを覚えたのかなと思います。

――草太は大学生になったとき、チャラい感じに変身されていましたが。

僕もびっくりしました(笑)。でも現実ってこうなんだよなって思いました。家族の中で賢いとか、空気読めるって思われていても外にでたら社会の波にもまれたりもするし。だからこそ、リアルだなって思いました。家族のことから解き放たれて、気を遣う必要がなくなったことで開放的になったのかなと。

――最初から(将来)「草太はこういうふうになる」って聞いていましたか?

聞いていなかったです。鈴愛が上京するちょっと前に、卵をかき混ぜるシーンがあったのですが、「いずれ卵関係いくから」って言われて。卵関係ってパティシエとかかな? と思っていたのですが、半ばくらいに「かつ丼を作るよ」と聞きまして。

最初から聞いていたら、味わえなかったような感覚というか。僕もまさか朝ドラに出演させていただくことになるとは思っていませんでしたが、草太がかつ丼を作ると思わなかったのと同じように人生はいろいろあるなって思いました。

かつを揚げるところから教えていただいて、思っていたよりは簡単でした。(料理関係は)メレンゲさえ泡立てられれば、クリアというか(笑)。でも箸の持ち方は、死ぬほど意識しました。

――(将来について聞く前)草太はどうなっていくのかなって考えたりしましたか?

考えましたね、ただ考えが固まっちゃうと、いろんなことに対応できなくなるので、ぼやっとした感じでですが。でもまさか、かつ丼を作るとは思わなかったですね(笑)。

――背景など、すごく考えられているんですね。

自分が分かっていないと芝居がフワフワしてしまうし、何をするのかも定まらなくなって、せりふを追うだけになってしまうこともありますので。そうならない様に考えています。

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